中国のO2O大手Meituan Dianping(美団-大衆点評)、香港市場へのIPOを申請

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Meituan Dianping(美団-大衆点評)

中国のフードデリバリ・ライフサービスプラットフォーム「Meituan Dianping(美団-大衆点評)」は6月25日、香港市場への IPO を申請した。この IPO は、ウォール・ストリートを代表する3つの投資銀行、Goldman Sachs、Morgan Stanley、Bank of America Merrill Lynch によって共同引受される。

報道によれば、Meituan Dianping はこの IPO で40億米ドル以上の調達を目指しているとされるが、具体的な金額は IPO の申請内容においては明らかにされていない。

Meituan Dianping は、Meituan(美団)と Dianping(大衆点評)という2つのサービスを運営している。Meituan は、中国最大の日常生活サービスに関するオンラインマーケットプレイスを提供、一方、Dianping は地元ビジネスについてのクラウドソーシングによるレビューを提供するほか、クーポンを販売している。同社はフードデリバリから顧客の求めに応じ買物代行までしてくれる、Meituan Waimai(美団外売)というデリバリサービスも提供している。

申請内容によると、Meituan Dianping は今年4月はじめ、より顧客を惹きつけ、消費者に提供できるサービスの幅を拡げるために、バイクシェアリング企業 Mobike(摩拜単車)を27億米ドルで買収している。

Meituan Dianping によれば、同プラットフォーム上で2017年に実施された取引の件数は58億件を超え、GMV(そう流通総額)は3,570億人民元(約6兆円)に達した。プラットフォーム上に出店する事業者数は、2015年の300万から2017年の550万にまで増加。また同社の売上は、2年前の130億人民元(約2,180億円)から2017年には339億人民元(約5,700億円)にまで成長した。

Meituan Dianping は、中国のテック大手 Tencent(騰訊)の支援を受けている。IPO 申請内容によれば、競合には、Alibaba Group(阿里巴巴集団)と同社傘下のフードデリバリ・インストアサービス子会社のほか、旅行サービスの Ctrip(携程)がいる。

【原文】

【via Technode】

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