中国のフードデリバリサービス「Ele.me(餓了麼)」、配送にかかる費用と時間の節約を目指しドローンの活用を開始

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Image credit: Ele.me(餓了麼)

中国のフードデリバリーサービスにドローンが正式に導入されることになった。

中国のフードデリバリープラットフォーム Ele.me(餓了麼)は5月29日、上海での中国初のリアルタイム配送用ドローンの飛行を承認された最初の企業の1社となった。飛行経路は17、その全てが上海郊外の金山工業区内にある。ドローン用に設定された各径路につき3~4回の飛行をすることで、約100社の食品ベンダーを結ぶ予定。

配送員がベンダーから食品を集荷すると、着脱可能な食品配送箱が実装されたドローンの待つ配送センターに荷物を届ける。ドローンが空輸した後、別の配送スタッフが荷物を受け取って注文主に届ける。つまり顧客は、ドローンから直接、食品を受け取るわけではない。

同社によると、ドローンを使った配送費用は人手による費用を下回るという。空中でのドローン配送は全工程の70%を占めるため、最初と最後の配送員の受け持ちはそれぞれ全体の15%にすぎない。そのため現在30分かかっている配送時間が20分に短縮できる、と同社 COO の Kang Jia(康嘉)氏は話している。

中国最大の宅配事業者 SF Express(順豊速運)の子会社である同社は3月下旬、中国民用航空局より同国初のドローン配送免許を交付されていた。同社は国内の過疎地や郡部への宅配にドローンを活用していく意向だ。中国でドローンを使った配送を行っているeコマースプラットフォームの JD.com(京東)も、2月に陝西省でのドローン配送サービス実験を行う免許を交付されている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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