自宅を火事から救う「スマート電源コンセント」、MITの研究チームが開発

by VentureBeat ゲストライター VentureBeat ゲストライター on 2018.6.18

Image Credit: MIT News

現代のコンセントは、見た目よりもかなり安全にできている。たとえば、アーク故障回路安全装置(AFCI)だ。壁の裏側にセンサーが埋め込まれており、回線に潜在的に危険な火花を検知した際にコンセントの回路を遮断するようになっている。だが問題は、アーク故障の検知があまりに繊細すぎることがあり、必要がないときや早すぎる段階でスイッチを切ってしまうことがある。

MITの機械エンジニア部門のチームは、この課題を人工知能で解決した。

その「スマート電源コンセント」の詳細内容は、学術誌『Engineering Applications of Artificial Intelligence』の論文に記載されている。それによると、スマート電源コンセントは電化製品の消費電力を分析し、無害な電気アークと危険な電気アークの違いを見分けることができる。また、独特な電気パターンから、どの器具がコンセントに差し込まれているかを特定することもできる。

プロジェクトの研究者であるJoshua Siegel氏は、MIT Newsに次のように語った。

「現在のデータの特徴を作成し、それが良いものか悪いものか、またどのデバイスなのかを分類します。その中には良い特徴もあれば、自宅の火事につながるような特徴もあります。当面の仕事は、どの特徴が火事につながるものか、またそうではないものかを理解することです。長期的な目標は、どこに何が接続されているかを正確に理解することです」

研究者たちのスマート電源コンセントの中身は、基本的なアルゴリズムが書かれた低消費電力チップが含まれている従来のアーク故障検知器とは異なる。

スマート電源コンセントにはRasberry Piが入っており、そこで機械学習アルゴリズムが動作している。誘導電力クランプがコンセントのワイヤーについており、付随する磁場の電力をモニターし、USBサウンドカードが電力データを読みとるようになっている(サウンドカードは、高いデータレートの小さなシグナルを検知するように設計されており、こうした作業に最適であるとチームは書いている)。

研究者たちは、扇風機、iMac、コンロ、空気清浄機という4つの異なるデバイスから取得した電力データをニューラルネットワークに読み込ませた。十分なトレーニングを行なったのち、危険な電気アークを99.95パーセントの正確さで検知することができ、また4つのデバイスを95.61パーセントの正確さで違いを読み取ることができた。

Siegel氏いわく、将来のスマート電源コンセントは、ワイアレスにデータ交換ができるネットワーキング能力をもち、消費電力をレポートし、時間が経つにつれて使用電力のパターンを学ぶことができるものになるかもしれないとのことだ。

(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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