赤外線カラー暗視技術のナノルクス、シリーズAで2億円超調達——サムスンVC、NVCC、TokIめき応援1号ファンド、筑波銀のシンクタンクが参加

by THE BRIDGE編集部 THE BRIDGE編集部 on 2018.6.14

ナノルクス代表取締役の祖父江基史氏(SXSW Interactive で2017年3月撮影)
Image credit: Masaru Ikeda

茨城・つくばを拠点とし、暗闇の中でもカラー撮影を可能にする「赤外線カラー暗視技術」の関連開発を行うナノルクスは13日、シリーズ A ラウンドで2億1,592万円を資金調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、Samsung Venture Investment、日本ベンチャーキャピタル(NVCC)、TokI めき応援1号ファンド(GP:フリーバンク、LP:きらぼし銀行)、筑波銀行グループの筑波総研。

これは、ナノルクスにとって、2017年5月に実施した、台湾の ASUSTeK Computer(華碩電腦)と筑波総研からの1.3億円の調達(シードラウンドと推定される)に続くものだ。今回調達した資金は、カラー暗視カメラの量産開始のために使われるとしている。

ナノルクスは、産総研(産業総合研究所)で開発されたベースをもとに、暗所でも色のついた状態で被写体を再現する映像技術を開発している。光量の低い所では赤外線カメラを使って撮影されることが多いが、その難点は映像に色がなく、濃淡だけで物体を見極めなければいけない点だ。ナノルクスの技術では赤外線カメラの映像から、まるで可視光でとらえたような映像の再現が可能である。車載カメラなど用途は多岐にわたる。

技術的には、被写体の色が違えば、赤外線を被写体に照射した際に反射される赤外線の波長が異なることから、反射強度を分析し、可視光の反射強度との相関関係を解析して、可視光での見え方を再現するしくみだ。ナノルクスはこの技術で特許を取得している。

ナノルクスは2010年1月に設立。2016年3月には、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のスタートアップイノベーターに採択された。2017年2月には、赤外線カラー暗視技術が搭載されたカメラの一号機を完成し、2018年後半の量産体制の確立を目指して事業を進めていた。

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