地元密着ビジネス向け顧客獲得支援のZehitomo、VCらから4億円を調達——ローンチから1年半で、依頼件数/週は1,000件以上にまで成長

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Zehitomo のチームメンバーと今回参加した投資家の人々
Image credit: Zehitomo

仕事を依頼したい人と、専門職のフリーランスや中小企業の人々などを繋げる顧客獲得プラットフォーム「Zehitomo(ゼヒトモ)」を運営する Zehitomo は、500 Startups Japan、KLab Venture Partners、Draper Nexus Ventures、ベクトル、みずほキャピタル、SMBC キャピタル、Social Starts、および複数の個人投資家から総額4億円を調達したと明らかにした。調達が完了したのは5月でラウンドは不明だが、Social Starts がシリーズ A ラウンドに特化したファンドであることから、シリーズ A ラウンドと推定される。

<情報開示> 投資家に含まれるベクトルは、BRIDGE を運営する PR TIMES の親会社である。

今回の調達は Zehitomo にとって、2017年7月に1.5億円を調達したシードラウンドに続くものだ。500 Startups Japan、Draper Nexus Ventures、KLab Venture Partners の3社は前回に続く出資参加となる。Zehitomo は調達した資金を使って一層のサービズ強化を目指し、事業成長を加速させる優秀な人材の積極的採用、プロフェッショナルなスキルを持つフリーランスへの認知向上のため、マーケティング強化を実施するとしている。

Zehitomo は2015年7月、日本の JP Morgan および Citi に勤務していた Jordan Fisher 氏と James McCarty 氏が共同創業(当時の社名は JAM Group)。2016年にマッチングプラットフォームの Zehitomo をローンチした。Zehitomo は、仕事を依頼したいユーザと、カメラマン・ヨガ講師・英語講師・トレーナーなどのプロフェッショナルをつなぐマッチングプラットフォームだ。現在、対応言語は日本語と英語。

いわゆるクラウドソーシングや、オンラインアウトソーシングとの大きな違いは、Zehitomo では、ユーザが役務提供を受けられるサービスを検索するのではなく、ユーザが投稿した要望に対して、サービス提供者側であるプロフェッショナルからチャット形式で提案をオーダーメードで受けられる点だ。

Zehitomo では料金決済時の手数料は発生せず、プロフェッショナルがユーザに応募提案する際に手数料を課金している。つまり、プロフェッショナルは役務に対する料金を総取りでき、Zehitomo に支払う料金は新規顧客の獲得時のみに限定できるわけだ。プロフェッショナルにとってはリピーター客とのやりとりに、その都度プラットフォームに連絡を仲介してもらったり、手数料を支払ったりする必要がなくなる。

2016年のサービスローンチから約1年半を経て、現在 Zehitomo に登録されているプロフェッショナルの登録者数は50,000人以上、依頼者からの依頼件数は週あたり1,000件以上で、月間80万人以上が Zehitomo の web サイトにアクセスしているという。

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