科学やアート、子供の視野を広げるための体験型教室「Anyhapi」運営がPR TIMES山口氏らから資金調達、まずはベトナムで正式ローンチ

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同社代表取締役の二瓶彩菜氏

アジアの子供向けに教育事業を展開するアジアエデュケーションラボは7月1日、総額1000万円の第三者割当増資の実施を発表した。

引受先となったのは個人投資家5名で、デザインワン・ジャパン代表取締役の高畠靖雄氏、PR TIMES代表取締役の山口拓己氏、LAUGH TECH創業者の伊藤新之介氏、自然健康社取締役執行役員の上村綱佑氏とその他1名。株式比率や払込日は非公開だ。

同社はアジアの幼児から小学生までの子供を対象とした体験型アフタースクール「Kids MBA Anyhapi(キッズエムビーエーエニハピ)」をベトナムでテスト運営している。子供たちは習い事のような感覚でアートや科学実験、職業体験などの授業を週に1回60〜90分で受講する。

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教室の様子/同社提供

科学プログラムの授業は東京工業大学理学院 助教の山崎詩郎氏が監修。教室はベトナムの幼稚園と提携し、放課後の空き教室を利用して授業を展開している。1回の授業は現地で1000円程度の料金だ。

ベトナムから展開をはじめた理由について同社代表取締役の二瓶彩菜氏に聞いてみた。

「ベトナムは経済成長率も高く、今後急速に発展する国として注目されています。ベトナムの人々もこの成長を感じて教育への関心が高まっていますが、子供を私立の学校に通わせるのには非常に高額な教育費がかかってしまいます。そこで、習い事が注目されており、かつ第1外国語に日本語が選ばれているベトナムへの展開を選びました」(二瓶氏)

二瓶氏は大手企業で教育関連の事業に携わった後、同社を設立している。Facebookグループでベトナムと日本を繋ぐコミュニティを運営し、参加者数1万人規模まで成長させた。もともと世界中の人々を繋げたい、という思いがあり「子供の段階から他国の人々の文化に触れることで、本当に国や文化が違う人々とも共感し合えるのではないか」と気づいたそうだ。

同氏は6月からベトナムへ移住し、事業開発を進める。またベトナムでの事業化が進み次第、アジア諸国を中心に同教室を展開する予定としている。最終的にはバーチャル空間で各国の教室をリアルタイムに繋ぎ、作ったものをシェアしたり、同じ課題について考えるような構想だ。

2020年までには提携幼稚園200園、生徒数5000人を目指している。今回の調達資金は人材採用および教育プログラムと教材の改良、バーチャル教室のシステム開発に充当する。

※情報開示:THE BRIDGEは2018年4月からPR TIMESのメディアとして運営されています。

 

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