Block Stocks、スイスでセキュリティトークン販売プラットフォームを開発中

SHARE:
BlockStocks_screenshot
Image credit: Block Stocks

ブロックチェーン技術のより魅力的な用途の1つは新しいトークンを作成して実資産を持てることだ。こうしたトークンは数多くあるが、現実世界の法令遵守は多くの企業にとってまだ未解決の問題だ。

Block Stocks は本日(7月3日)、スタートアップや中小企業向けに、ブロックチェーンベースのデジタルトークン販売システムのプロジェクトを推進中だと発表した。ひいては資本調達を望む中小企業にエキサイティングな代替案を提供する一方、企業と投資家に安全性を提供することを目指している。

Block Stocks は、法務、財務、IT およびマーケティング分野のサービスとコンサルティングを提供すると同時に、信用のある投資家と事前審査された企業を結ぶプラットフォームを構築した。これを同社はブロックチェーンの技術を活用することで実現した。SME セキュリティトークンに実資産をトークン化することで、投資が可能で、流動性を持ち、取引が可能となる。

本質的には、Block Stocks は企業がより効率的に資本調達できるようにするエコシステムを作り出したということだ。重要なのは、同社システムでは事前審査済みの投資機会だけを投資家に提供するという点だ。

Block Stocks の共同 CEO 兼 CVO の Martin Wos 氏は次のように話す。

Block Stocks を作って最終的に目指しているのは、中小企業の資金調達を支援し、中小企業と投資家の両者が大きな成果を上げるのを阻む無用な障壁を下げることです。中小企業のオーナーには、自分が一番得意なことに集中して頂けたらと思っています。そのため、セキュリティトークンの販売や中小企業の代理で適切な投資家を見つけてくることなどを含めた全サービスを自前で提供しているのです。

法令遵守は相変わらず難しい問題であるため、本日(7月3日)の発表は重要な意味を持つ。どのような種類のトークンを規制すべきか、どの法律が適用されるべきかといった点についてはブロックチェーンのコミュニティで活発に議論されている。証券発行や見込み投資家の準備などのプロセス、またはその他の資金調達関連規制でも同社プラットフォームを利用する企業が全面的支援を受けられるよう、Block Stocks の法務部門はスイスの法律事務所と協力している。

規制当局から必要なライセンスを受け取ると、Block Stocks のセキュリティトークン販売は自動化される。同社は「Liquid Stocks Protocol」と呼ばれる技術を使用して全スタートアップおよび中小企業のエクイティをセキュリティトークン化する。トークン化が完了すると、Block Stocks プラットフォーム上でセキュリティトークンの販売が開始される。企業とマーケティング関連の資料はすべて同プラットフォーム上の投資家ネットワークに配信される。

Block Stocks は合法的に2つの収益性のあるレベニューシェアリングプロパティーを提供できる。各中小企業のセキュリティトークン販売中、新規に発行された中小企業のセキュリティトークンの最大5%を Block Stock のトークンホルダーに配分する。これは Block Stocks 上で資本調達を実施した実績のある全中小企業のバリューにトークンホルダーが間接的に参加することを意味する。各中小企業のトークン販売が終了すると、Block Stock の全トークンホルダーは調達額の最大5%の現金支払いを受け取ることになる。

Block Stocks の共同 CEO 兼 CMO の Estefano Elhawary 氏は次のように述べる。

Block Stock トークンに投資するというのは、本質的に何千ものベンチャーに投資しているのと同じことです。すべてのトークンには実態ビジネスの裏付けがあり、トークンホルダーはすべての企業から利益を得ることができるのです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録