中国向け越境ECのbolome(波羅蜜)、大手動画共有サイト「bilibili(嗶哩嗶哩)」と提携——〝UP主〟向け動画コマースプラットフォームを提供

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WeStock を使って、KOL が自前運営する EC ショップ(一部)
Image credit: bolome(波羅蜜)

中国にいながら日本を爆買できる越境 EC アプリ「bolome(波羅蜜)」を提供する bolome は25日、中国の大手動画共有サイト「bilibili(嗶哩嗶哩)」と提携し、UP 主(独自制作の動画を継続的に公開する動画クリエイター)向けに動画コマースプラットフォームの提供を開始したと発表した。この提携により、UP 主はお勧め商品の動画配信を bilibili 上で行い、ユーザには動画視聴から商品購入までを bilibili 上でシームレスに完結できるようにしたり、UP主が自分のチャンネル内にショップを構築することが可能になる。bolome では自社アプリ以外からの、潜在顧客の流入が期待できるようになる。

今回の動画コマースプラットフォームの提供とあわせて、bolome は UP 主に日本と韓国の商品12,000点以上の商品のドロップシッピングサービスの提供も行う。これにより、UP 主は商品を魅力的に紹介さえすれば、自ら商品を仕入れたり発送したりする必要がなく、日韓メーカーから直接調達した正規品の販売が可能となる。bolome では、同社が中国 E コマースでの独占販売権を持つ、浅野撚糸のタオルブランド「エアーかおる」、ジービーエスのアロマスティック「LoaLes」、ナチュラルバイオ研究所のプラセンタ美容液「ROYAL」、韓国 EGNIS の食事代用食「LABNOSH」等を中心に、商品の積極的なプロモーションを行っていくとしている。

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bolome は2015年7月に越境 EC アプリをローンチ、中国や韓国の VC や事業会社などから同年6月に1,000万ドル、10月に3,000万ドルを調達した。bolome の現在のユーザ数は800万人、取引メーカー数は500社、月商は10億円超。同社は bolome のモバイルアプリに加え、2018年3月には WeChat(微信)を中心に活躍する KOL(Key Opinion Leader)をネットワークした EC ショップ構築と販売網サービス「WeStock」を立ち上げ、4ヶ月間の運用で契約 KOL 数は100名超、彼らのフォロワー数合計は8,000万人を超えた。

今年上半期以降、KOL が自らオンライン店舗を設置してコマースを展開するソーシャルコマースプラットフォームの躍進は目覚ましい。(WeChat などの)アプリの中から利用できるアプリ「ミニアプリ(小程序)」を使ったコマースアプリでは、5,000店舗以上の KOL 店舗を運営するとされる「Xiaodianpu(小電舗)」がシリーズ C ラウンドで5,000万ドルを調達したほか、「Koopoo(靠譜好物)」や「Haowumancang(好物満倉)」はそれぞれシリーズ A ラウンドで数千万人民元(数億円台の後半相当)を調達、「Look」がシリーズ A ラウンドで2,200万ドルを調達した。また、Tencent(騰訊)から先ごろ多額の資金を調達したとされる「Pinduoduo(拼多多)」は、アメリカでの IPO が噂されている。

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