福岡に拠点を置くスタートアップや団体など、研究組織「福岡ブロックチェーンコンソーシアム」を設立——国家戦略特区を活かしPoC等を推進

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福岡に活動拠点を置く VC やスタートアップを中心として、20日「福岡ブロックチェーンコンソーシアム」が設立された。同団体ではこのキックオフとなるイベントを27日、Fukuoka Growth Next で開催予定だ。

同団体では、国家戦略特区による規制緩和や実証実験のための環境など福岡市の取り組みを活用し、日本のみならず海外からのブロックチェーンスタートアップの誘致、日本から海外へのブロックチェーンスタートアップの進出支援を行うとしている。

ブロックチェーンが持つ decentralize の性質・精神に沿って、福岡ブロックチェーンコンソーシアムでは代表や理事のような中心的存在は敢えて置かない体制をとっている。キックオフの段階で参加する会員は、次の企業や団体だ。

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これまでに THE BRIDGE では福岡市が行なっているスタートアップの支援スキームなどについてたびたび紹介しているが、福岡ブロックチェーンコンソーシアムは民間主導によるもので、福岡市はあくまでそれを後援するという立場のようだ。福岡市のスタートアップ戦略を統括する的野浩一氏(イノベーション課長)は、今回のコンソーシアム設立について、THE BRIDGE に次のようなコメントを寄せてくれた。

福岡市では創業特区などをきっかけにスタートアップのムーブメントが広がり、近年ではグロースネクスト開設、海外とのスタートアップ MoU などの動きから、スタートアップのグローバルマインドが高まると同時に、国内外からチャレンジャーが集まってきている。

今回のブロックチェーンのメンバーは、中でもスーパーなチャレンジャーばかりなので、また新しい動きを創っていくに違いない。今後も、スタートアップ国家戦略特区に加えて、Fukuoka Smart Eastなど超スマートシティを創るプロジェクトもあるので、福岡市のみらず世界に広がる彼らの活躍を期待している。

コンソーシアムでは、会員らによるエンジニアおよび非エンジニア向けのブロックチェーン勉強会を月1回以上の頻度で開催予定。また、ブロックチェーンゲーム「くりぷ豚」、スマートコントラクトを使った労働契約の自動化、ブロックチェーンエンジニアの共同生活プロジェクト「イーサハウス」、誰もが仮想通貨を発行できる「ボクノコイン」、ビットコイナー向けシェアハウス「銭家」、スマートロックと NEM を活用した入退出管理、手作り木札の地域トークン「イマトークン」などの実証実験の実現を目指すとしている。

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