本田圭佑氏とウィル・スミス氏、社会問題に特化した「Dreamers Fund」を創設——米国のアーリースタートアップ向けに1億米ドル規模

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Image credit: buzzfuss + dimaberkut via 123RF

先ごろ、ワールドカップで事実上の代表引退表明を行ったサッカーの本田圭祐氏と、ハリウッドスターの Will Smith 氏が、1億米ドル規模のファンド「The Dreamers Fund」を創設したことが明らかになった。今年4月にロサンゼルスで創設された同ファンドは、アメリカの社会問題を解決しようとするアーリーステージのスタートアップを中心に投資を行い、アンカーインベスターを野村ホールディングスが務める

本田氏の投資管理会社である KSK Group は声明の中で、本田氏が Dreamers Fund を創設するに至った背景について、彼が約10年前にオランダのフットボールクラブに参加していた際、他の選手が収入の半分以上をアフリカや南米に住む実家の家族に仕送りしていたことに衝撃を受けたことを理由に挙げている。このファンドには、Uber や SpeceX といった社会変革を起こしたテック企業への出資経験のある投資家が参加する見込み。

本田氏と Smith 氏の関係は定かでは無いが、先週、Smith 氏はモスクワでのインタビューで、ワールドカップで最もクールだった選手の一人として本田氏の名前を挙げていた。Smith 氏は先月、映画監督の Marc Forster 氏とともに、スイスおよびドイツを拠点とするライセンス配給会社 Telepool を買収している。

一方、本田氏は近年、日本の著名な投資家らとも親交を深めており、昨年、同氏のアーリー向けファンド「KSK Angel Fund」がクラウドファンディング大手 Makuake に出資を実施したことは記憶に新しい。この他にも、KSK Angel Fund から出資を受けたスタートアップとしては、ドローンの Aerial Lab Industries、人事クラウドの HRBrain、メガネ通販の Oh My Glasses、IT スクールの Life is Tech! などの名前が明らかになっている。

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