チャットボットのKik、仮想通貨「Kin」向けのデベロッパープログラムに300万米ドルを提供予定

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Unity のゲーム開発者が入手することができる新しい仮想通貨「Kin」
Image Credit: Kin

Kin Ecosystem Foundation は自社の仮想通貨の普及や革新の促進を目指しており、最大25名のデベロッパーに対して新規アプリやゲームの開発用に同通貨で約300万米ドルを提供する予定だ。

このプログラムは今後6ヶ月かけてデベロッパーが独自の Kin エコノミーを構築できるよう支援する。Kin Ecosystem Foundation は Kin 対応エクスペリエンスを開発するのに必要なツール類のほか、デベロッパーが3段階プログラムを進むにつれてメンターシップも提供する予定。

メッセージングアプリ企業 Kik は9月に仮想通貨に進出し、Kin というトークンの販売からほぼ1億米ドルを調達した。そして Kin Ecosystem Foundation を通じて、(Unity を含む)パートナーとの契約に合意し、自社の仮想通貨を広く普及させようとしている。Kin を簡単にゲームやその他アプリに組み込めるようにするソフトウェア開発キット(SDK)を同ファウンデーションは作成した。

Kik の Kin に対する目標は、デジタルサービスのエコシステムを構築することだ。もっと参加パートナーが増えてエコシステムが広がってくると、Kik と Kin は仮想通貨をメインストリームとして採用することを推進するだろう。

Kin と Kik の CEO 兼設立者の Ted Livingston 氏は声明の中でこのように述べた。

今までのところ、デベロッパーはメインストリームのアプリやプラットフォームに簡単に統合できるコンシューマー向けの仮想通貨を入手できませんでした。Kin デベロッパープログラムはまさにそれを提供します。また、デベロッパーが Kin のネイティブアプリを作る金銭的インセンティブを提供していくことで、世界中で一番利用される仮想通貨になるという私たちの目標に向かって進んでいけるのです。

応募する人は、Kin デベロッパープログラムへの申込書を8月10日までに提出すればよい。8月15日に最大で25件の申し込みが採用となる。参加者は10月2日までに、Kin Ecosystem SDK を統合したコンシューマーアプリを作成してローンチするか、同 SDK を利用した新規機能を既存アプリに追加提供する必要がある。

こうしたアプリはデジタル環境で Kin を使用するネイティブな機会を創出するに違いない。デベロッパーはアプリ内で Kin 獲得機会をユーザに提供することができるし、Kin Ecosystem SDK にはすぐに使える獲得体験が同梱されているので、それを利用することも可能だ。

参加者は、総額11万6,000米ドルを獲得するチャンスがあり、3段階のプログラムを完了すると支払われる。参加者がインセンティブ全額を受け取る資格を得るには、各フェーズで一定の目標を達成することが条件となる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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