自宅の物置をモノの置き場がない人へシェアする「モノオク」がANRIを引受先とした数千万円規模の資金調達を実施

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同社代表取締役の阿部祐一氏

物置のシェアリングエコノミーサービス「モノオク」は7月25日、ANRIを引受先とした第三者割当増資を実施を発表した。調達金額は数千万円規模。同社は以前に名称非公開の個人投資家より出資を受けており、ベンチャーキャピタルを引受先とした金調達ははじめてとなる。株式比率や払込日などは非公開だ。

2017年3月に一時的に荷物を預けたい人と預かってくれる人をつなぐクロークサービスとして公開されたモノオク。2018年3月に物置のシェアリングエコノミーサービスとしてリニューアルされ、トランクルームのような長期保管を対象とする方向性へとピボットした。

使っていない部屋や押入れなどのスペースを同社へ登録し、モノを預けたい人に貸し出すのが同サービスのモデル。同社代表取締役の阿部祐一氏によれば「コンテナよりも環境が整備され、トランクルームよりは安い」というニーズへの訴求を目指しているそうだ。

一畳分ほどのスペースから貸し出しが可能で、登録されているスペースは約1100件。都内を中心に札幌などにも展開している。月額7000円程度からモノの預け入れが可能で、マネタイズはモノを預ける際にかかる20%の手数料だ。

「最終的には隣の人の家に服を預かってもらう、くらいの気軽さでスペースのシェアリングができる世界観を目指しています。借りたい人は無限にスペースを使えるし、スペースがあまっている人は自分の持っている一番身近な資産として、運用することもできるようになるというシェアリングエコノミーを実現したいです」(阿部氏)。

スペースの使用用途は、事務用品の保管や引っ越し、リフォームなどのユースケースが多いそうだ。他の人のものが家にある、という点を気にする人も多いのではないか、という点に関しては「預かるものは使っていないスペースに置いているだけなので、預かる側もさほど違和感はなくスペースを貸し出せる」(阿部氏)ということだった。

今回の調達資金は、スペース借主へのマーケティングに充当。今後1年で10000スペースの確保を目標とする。

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