マルタは「ブロックチェーン島」となるかーーブロックチェーンプラットフォームのNeufund、マルタ証券取引所と提携

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Photo by William Iven on Unsplash

ブロックチェーン、仮想通貨、分散台帳テクノロジーの世界は、変化のスピードが激しい。

同国の分散台帳に関する新規制(DLT)を受け入れ、マルタ政府との協業について発表した3ヶ月後、ブロックチェーンの新規調達プラットフォームNeufundは次の合理的なステップを取ろうとしている。

ベルリン拠点のNeufundは19日、マルタ証券取引所(MSE)のイノベーション部門であるMSZと協業することを発表した。また、仮想通貨取引所のBinanceとも提携する。

その目的は、トークン化された証券と仮想資産の上場と取引のために規制で守られた分散型株取引所をつくることだ。参加するそれぞれの組織がパイロットプロジェクトを運営し、グローバルプラットフォームのためのパラメータを確立させる。

今回の提携の結果、Neufundは世界初のエンドツーエンド、証券トークンの初期発行プラットフォームになるという。これは大きなことだ。CapLinkedによれば、株式トークン単体の市場規模は2020年までに1兆ドルに達する見込みだという。

Neufundの動きは、ブロックチェーンテクノロジー業界にとっては刺激となるものだ。昨年1100万ドルを調達したのち、同社はマルタにオフィスを開き、株式トークンの売り出し(ETO)プラットフォームをローンチした。多くのブロックチェーンプロジェクトはまだ日の目を見ていないため、Neufundのような存在が投資に対する進展を示すことができれば、全体のエコシステムにはプラスになる。

また、この提携はマルタのブロックチェーンエコシステムにとっても付加価値となる。EUのメンバーである同国は最近DLTとブロックチェーンの法案を通過させたばかりで、マルタでスタートアップを成長させたい企業に道を示している。

マルタ証券取引所は最近になって、DLTとブロックチェーンテクノロジーの取り組みに特化したプラットフォームとスタートアップアクセラレータを発表したばかりだ。ブロックチェーンスタートアップのサポートを確約するために、DLT業界に特化したカンファレンスDelta Summitもホストする予定だ。

この市場の変化のスピードからすれば、ほぼすべての状況がイベントがスタートするまでに変化しているであろうが。

(本記事は抄訳になります。)

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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