自動運転スタートアップのPony.ai(小馬智行)、シリーズA1ラウンドで1億200万米ドルを資金調達

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自律運転のスタートアップ Pony.ai(小馬智行)がA1資金調達ラウンドで1億200万米ドル相当を確保した。同ラウンドのリードは ClearVue Partners(鍇明投資)と Eight Roads。この資金は Pony.ai 製品の商業化の加速に投じると、China Money Network が伝えている

2018年1月、Pony.ai は設立からわずか1年のシリーズ A ラウンドで1億1,200万米ドルを受け取っている。同ラウンドは Morningside Venture Capital(晨興資本)と Legend Capital(君連資本)がリードした。今回のラウンドによって、世界のあらゆる場所で強力な競争力を持てるようになる。

設立者の2人である James Peng(彭軍)氏とLou Tiancheng(樓天成)氏は、Baidu(百度)と Google の両社で自律運転プロジェクトに携わった経歴を持つ。Pony.ai はカリフォルニアに拠点を置いているが、中国発の会社と自認しており、昨年10月広州に中国本社を開設した。

TechNode(動点科技)との以前のインタビューで、Lou Tiancheng 氏はなぜ中国市場が同社にとって非常に重要なのかを説明している。Lou 氏によると、1990年代初めに携帯電話が一部の地域限定で始まったのと同じように、自動運転も小さなエリアからグローバルに広がっていくとしている。

自動運転で難しい部分の1つは、他の人の意図を理解しようとすることです。他人の意図を理解するのは、画像認識よりもはるかに難易度が高いのです。これは人間にとってでさえ難しいことです。どんな意図パターンがあるのかは国によってまったく違う可能性だってあるのです。

Pony.ai はレベル4の自律走行、言い換えれば人間からの入力が不要な完全な自動運転が可能な車両を開発している。今年2月、JingChi(景馳)と共同で、広州の南沙島で「ロボットタクシー」のテストを開始した。JingChi は Baidu の元役員が設立した中国の自律走行車両スタートアップだが、同社に企業秘密を盗まれたと Baidu が糾弾してからは、両社の関係は不安定なものになっている。

Pony.ai は中国第2位の自動車メーカーである Guangzhou Automotive Group (広州汽車、GAC)との契約を2月に発表している。同社からの最新ニュースによれば、北京で自動運転車両を試験するライセンスを取得したとのことだ。

【原文】

【via Technode】

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