RISE 2018のスタートアップコンペティション「PITCH」の優勝は、ベトナムで物流版Uberを展開する「Logivan」が獲得

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2018.7.12

本稿は、RISE 2018 の取材の一部である。過去の RISE に関する記事はこちらから。

7月10〜12日の3日間、ワンチャイ(湾仔)の Hong Kong Convention and Exhibition Centre(香港会議展覧中心)をメイン会場に、スタートアップカンファレンス RISE 2018 が開催されている。

アジア各国・地域から集まったスタートアップがしのぎを削るスタートアップ・コンペティション「PITCH」には80社が参加、11日と12日の2日間にわたって予選が行われ、決勝では上位3社にまで絞られた。

審査員による審査の結果、優勝はベトナムで物流版 Uber を展開する「Logivan」が獲得した。

PITCH 決勝の審査員を務めたのは次の方々。

  • Hans Tung(童士豪)氏 – Managing Partner, GGV Capital(紀源資本)
  • Anna Fang(方愛之)氏 – CEO & Partner, ZhenFund(真格基金)
  • Werner Vogels 氏 – CTO, Amazon
  • Andrew Connell 氏 – Global Head of Innovation and Partnership & Asia Pacific Head of Digital, RBWM, HSBC(香港上海銀行)

【優勝】Logivan(ベトナム)

Logivan は、ベトナムにおけるトラック向けの Uber だ。ベトナムでは、長距離トラック事業者のほとんどが統一されておらず(一社で一気通貫にサービスを受けられない)、また、企業が持つトラックの7割が利用されていなかったり、GDP のうち物流コストが23%を占めていたりするなど、物流産業全般において効率化の余地が多分に見受けられる。

実家が10台のトラックを保有する創業者は、荷物を配送した後、空荷で帰ってくるトラックを目前にして、Logivan のアイデアを思いついた。届けたい荷物がある物流の需要家と、トラックを持つ配送業者などの供給者をマッチングする。2月にサービスを開始し、これまでにトラック4,400台以上、配送業者やフォワーダー600社以上を獲得。東南アジア市場で戦略的提携先を求めている。

【準優勝】Revsmart Wearable(香港)

インドでは、バイク運転中にヘルメットを装着していないことで起きる軽微なケガが、4分に1件の割合で起きているという。ヘルメットを装着しない人はさまざまな理由を挙げるが、ケータイ電話をしながら、あるいは、音楽を聴きながらバイクを運転をするという人は少なくない。

Revsmart は、特殊なスピーカー・バイブレータを備え、ヘルメットの中に音を行き渡らせることができ、乗用車のスピーカーと同じ感覚で、運転者はイヤフォンやヘッドフォン無しで音楽や通話を楽しむことができる。外から聞こえる音を邪魔しないので、運転する上でも危険性が少ない。ヘルメット販売以外に、ヘルメットから得られる運転者データを保険会社に提供するなどでの、複数の売上モデルを計画中。

【準優勝】WePloy(オーストラリア)

WePloy は、テンポラリスタッフをオンラインで簡単にオーダーできるプラットフォームだ。スキル独自のアルゴリズムでマッチングし、モバイルアプリを通じて直接該当するスタッフを呼び出せるので、依頼をかけてから最短11秒でマッチングが可能だ。主に、受付業務や電話応対業務など、小規模オフィスで病欠などによる急な欠員が生じたときに、人手を補う手段として活用でいることを想定。

現在、シドニーでのみサービスを提供しているが、今後、メルボルン、アデレード、ブリスベンなどへの展開を検討中。WePloy のスタッフには、事前に電話応対、認知テスト、スキル評価、心理テスト、対面面接、労働が許可されているかなども事前にスクリーニングされるため、雇用側は安心してスタッフにオーダーを出すことができる。

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