文書溶解処理の「e-Pod」運営、投資型クラウドファンディング募集開始から3時間で8,500万円を調達——デジタルサイネージ搭載ゴミ箱を開発へ

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e-Pod Digital
Image credit: TAAS

TAAS(ターズ)は、オフィスなどで不要になったチラシや紙を回収、返戻品としてノート、メモ帳、トイレットペーパーなどがもらえるサービス「e-Pod(イーポッド)」を提供している。同社は15日、日本クラウドキャピタルが運営する投資型クラウドファンディング・プラットフォーム「Fundinno」上でキャンペーンを開始したが、キャンペーン開始から3時間で8,500万円の資金調達を完了したことを明らかにした。

同社では、ゴミ箱にデジタルサイネージ広告の機能をつけ、広告モデルによるコストゼロの機密文書の溶解処理サービス「e-pod Digital」の開発を表明しており、調達した資金は、そのデジタルサイネージ機能を備えたゴミ箱の開発に使われる予定。当該のゴミ箱は、事業のコンセプトに賛同する企業に無償で設置され、以後も溶解処理の費用は無償で提供される見込みだ。

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今回の投資型クラウドファンディングは15日午後8時に開始され、午後11時過ぎに上限応募額の8,500万円を超過し募集が打ち切られた(当初の目標募集額は5,000万円)。この投資家型クラウドファンディングに参加した新株主の人数は547人。明らかにされていないが、Fundinno 上に掲出された情報から推測する限り、最大で180人の新株主を獲得したことになる。新株主には普通株(合計17,000株)が発行割当される予定だ。

TAAS は、転職支援の grooves やアマゾン・ジャパンを経て、クラウドソーシングのランサーズでフィリピン法人の立ち上げなどに携わった大越隆行氏により2016年10月に設立。2017年3月から e-pod のサービス準備に着手し、2017年9月に正式サービスをローンチした。この際には、2人のエンジェル投資家からシード資金(調達金額非開示)を調達したことを明らかにしている。

これまでに Fundinno を使って資金調達を実施したスタートアップには、募集開始から4時間で約3,500万円を調達した、フリーランス向け営業支援プラットフォーム「Summon」を運営する MOSOMafia などがある。

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