宿泊権利売買の「Cansell」、シリーズAラウンドで約2億円を調達——DGインキュベーション、DK Gate、マネックスベンチャーズらから

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東京に本拠を置くスタートアップ Cansell は、泊まれなくなった際のホテルの宿泊予約の権利売買ができる「Cansell」を提供している。同社は20日、シリーズ A ラウンドで約2億円を調達したことを明らかにした。出資参加したのは、DK インキュベーション、DK Gate(デジタルガレージと講談社の JV)、マネックスベンチャーズ、名前非開示の個人投資家。これは同社にとって、2017年1月に実施した4,000万円の資金調達(シードラウンド)に続くものだ。DK インキュベーションは、前回ラウンドに続く2回目の出資参加。

同社では、調達した資金を使って、サービス開発体制の強化とマーケティング施策への投資を実施し、今年3月に発表した宿泊施設を対象とした法人向けサービス「Cansell パートナープログラム」の本格的な展開に向けた運営体制の構築を推進するとしている。Cansell パートナープログラムでは、参加したホテルや旅館に、キャンセル保証、キャッシュバック、公式サイトへの送客(Cansell サイトからホテルや旅館の公式サイトへのリンク)、提携サービスの利用優待などが提供される。

Cansell は、映画専門のクーポン共同購入サービス「ドリパス」(その後、ヤフーが買収)でプロダクトマネージャーを務めた山下恭平氏らが2016年1月に設立し、2016年9月にサービスをプレビューローンチ。昨年1月には、DG インキュベーション、カカクコム、大和企業投資、イノベンチャーから4,000万円を調達、また、昨年4月には ONLab 第14期プログラムのデモデイで優勝した。昨年末の IVS Connect では、マイレージ現金化サービスを提案し、ANA 賞を受賞している。

先月には web サイトを大幅にリニューアルし、旅行条件を入力するだけで、大手 OTA(オンライン旅行代理店)横断でホテル毎の価格が検索・比較できる上に Cansell 上での出品価格も表示される価格比較機能を実装した。ユーザにとっては、他の価格比較サイトと併用しなくても、Cansell 単体でホテル価格を比較検討できるようになった。この際、同社はサービスロゴとサービスの URL も変更している。

via PR TIMES

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