NY発の会員制フィットネスネットワーク「ClassPass」、シリーズDラウンドで8,500万米ドルを調達——アジアに進出へ

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Image credit: ClassPass

会員制のグローバルフィットネスネットワークである ClassPass が本日(7月26日)、シリーズ D ラウンドで8,500万米ドルを確保したことを発表した。リードはシンガポールに拠点を置く Temasek Holdings で、グロースファンドの L Catterton も参加した。アメリカを本拠とする L Catterton はグローバルな消費者分野特化型 VC のプライベートエクイティ企業だ。

今回の調達により、ニューヨークに本拠を置く ClassPass の総資金調達額はこれまでのところ2億5,500万米ドルとなった。

今回調達した新たな資金は、アジアを含め国内外での ClassPass の事業拡張に投資する。

ClassPass の CEO である Fritz Lanman 氏は次のように話す。

Temasek は協力的な株主で、同社の継続的な関与は、特に、来たるシンガポールのローンチを皮切りに東南アジア圏で ClassPass をローンチしていく上で、大きな支援となります。さらに、フィットネス分野におけるトップインベスターの1社である L Catterton が当社に投資し、取締役会に参画するということは、当社の新モデルがパートナーに対していかに補完的であるかを示すものです。私たちは急成長を続ける上で、ClassPass がグローバルなフィットネス業界においてリーダーとしてのポジションを確固たるものにすることを目指し、Temasek および L Catterton の両社と協力して参ります。

2013年に設立された ClassPass は会員制フィットネスネットワークだ。世界50都市に1万を超えるパートナーを擁し、会員と様々なフィットネス体験を結びつけている。その一部には、ヨガ、サイクリング、ピラティス、バーエクササイズ、ランニング、筋力トレーニング、ダンス、スポーツ、ビデオなどがある。ClassPass は独自技術を活用して、100万を超えるフィットネス教室を商品化している。

最近になって ClassPass は、クラス固定型のモデルから価格が変動するクレジットベースのモデルに移行した。会員メリットと柔軟性を最大化することが目的だ。

ClassPass は昨年、地理的に、また新製品の提供を通じた TAM(トータル・アドレッサブル・マーケット)の拡大に重点特化してきた。同社は昨年秋にアメリカで新たに10都市をローンチし、2019年末までに海外で20ヶ国以上、アメリカ国内でさらに10都市をローンチする一方で、既存市場内でもトレーニングスタジオのサービス内容を充実させることに焦点を移している。

本ラウンドの資金調達は、こうした取り組みに要する期間とオペレーションを加速させるのに役立つ。ClassPass はシンガポールを同社初のアジア市場に決定済みで、ローンチは独立記念日に向けて予定している。

L Catterton Growth Fund の共同マネージングパートナーで ClassPass 取締役会に参画予定の Michael Farello 氏は以下のように話した。

フィットネスはよりパーソナライズされてきており、ClassPass は成長に向けて優位な立場にある市場リーダーの背後に投資機会があることを表しています。当社には消費者行動に対する深い知見とフィットネス産業における豊富な経験があります。優秀な ClassPass チームの皆さんと一緒に、世界中の既存市場・新規市場でもっと多くのお客様に ClassPass を提供して参る所存です。

【via e27】 @E27co

【原文】

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