Intercom が本日(8月8日)Custom Bots をリリースした。企業が顧客との会話を自動化し、データを活用して顧客に適切な営業メンバーを割り当てるのに役立つものだ。
Custom Bots は Operator 上に構築されている。Intercom が昨秋ローンチした Operator はウェブサイトやモバイルアプリ上で営業機会の絞り込みを自動化するサービスだ。Custom Bots には Intercom アプリストアから選んだものを組み込むことができる。先週(8月第1週)ローンチした同アプリストアから100を超える SaaS 製品を統合でき、ボットに自動で会議を予約させたり、デモのスケジュールを設定させたりできる。
現在市販されている一部のボットプラットフォームと同様に、Intercom の Custom Bots は1行たりともコードを書かずに顧客とのやりとりを自動化できる。Custom Bots は Salesforce やHubSpot などの CRM ソフトウェアにある特定の顧客についてのデータや、顧客が以前ウェブを訪れた際のデータや Clearbit データに基づいて問い合わせに応答することもできる。
また、人間のカスタマーサービスエージェントや販売代理店に会話を引き継ぐようプログラムすることもできる。
Intercom の製品 VP、Matt Hodges 氏は VentureBeat に e メールで次のように語った。
ボットや人間が別々に動くよりも、人間とボットを組み合わせた方が優れていることは明らかです。人間の賢さと大規模な処理能力を持つボットを組み合わせることで、今までにない成長機会をもたらすことと確信しています。
Intercom のセールスボットは競争が激化する営業初期段階の会話用ボットおよびチャットサービス分野の製品だ。この分野には、先月一般公開となった Salesforce の Einstein ボットや Drift のようなスタートアップの製品などがある。
一般的な企業・顧客インタラクション分野の製品には Google の RCS Messaging、Apple Business Chat、Facebook の Messenger Platform、WhatsApp などがあり、WhatsApp は大企業が顧客との会話を一部自動化できる Business API をローンチしている。
Intercom は現在3万社の有料顧客を擁し、月に5億件の企業・顧客間の会話を自動化している。
Kleiner Perkins がリードした1億2,500万米ドルの資金調達ラウンドを3月にクローズして以来、同社は12億7,500万米ドルの評価を受けている。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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