寺久保拓摩氏率いるLeapfrog Ventures、第1号案件としてアフリカの非銀行層向け与信インフラを提供するEXUUSに5万米ドルをシード出資

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2018.8.10

「SAVE」を使う女性
Image credit: Exuus

2ヶ月ほど前、サムライインキュベート出身の寺久保拓摩氏が、東アフリカのシードスタートアップへの出資を目的として Leapfrog Ventures を設立したことをお伝えした。その Leapfrog Ventures から、出資第1号案件のニュースが届いたのでお伝えしたい。

Leapfrog Ventures は9日、ルワンダなどを中心に非銀行層向け与信インフラを提供する EXUUS に5万米ドルを出資したことを明らかにした。今回のシードラウンドにおいて、Leapfrog Ventures は単独の出資者。

従来からあるルワンダの共済組合の風景。机の上には入出金を記録する台帳がある。SAVE は、これらをモバイルを使ってデジタル化する。
Image credit EXUUS

国立ルワンダ大学出身の Shema Steve 氏が2014年に設立した EXUUS は、銀行口座を持たない農村部のコミュニティ向けに、共済のウォレットサービスとレンディング与信「SAVE」を提供。今回の調達を受けて、EXUUS は SAVE を現在サービス展開中のルワンダに加え、周辺国のケニア、ウガンダ、ザンビアに拡大する予定だ。

EXUUS 創業者 兼 CEO Shema Steve 氏

ルワンダが位置する東アフリカには、コミュニティ毎に日本の無尽や講のコンセプトに似た共済組合(Saving Group)が形成されているが、SAVE はここにデジタル技術を適用し、メンバーがモバイルで出資できたり、信用スコアリングによりレンディングを受けたりできる環境を提供する。

EXUUS の調査によれば、ルワンダ国内だけでも36,571の共済組合が存在するそうだ。ルワンダと同様に、銀行口座を持たない低所得者層の多い、サブサハラのアフリカ諸国が EXUUS のターゲット市場となる。

SAVE を使うことで、共済組合はメンバーの信用スコアを客観的に管理することでトラブルなく資金の貸借ができるほか、このスコアを金融機関と共有することで、必要に応じて外部からの資金調達にも活用できる。地域活動を支援する NGO(非政府組織)は、SAVE のデータを活用することで、どの地域でどのような援助が必要かを客観的に観察することも可能だ。

銀行にとっては SAVE と協業で、コストのかかる支店を開設したり ATM を設置したりしなくても(人口密度が低い地域においては、コストパフォーマンスがよくない)、SAVE を通じて非銀行層にアクセスすることができ、顧客開拓や需要開拓につなげることができる。

Leapfrog Ventures では、EXUUS 以外にも有望なアフリカスタートアップへの出資に動いているようだ。第2号案件以降についても、随時詳報をお伝えしたい。

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