「バーチャル経理アシスタント」提供のメリービズ、BPO事業の拡大に向け芙蓉総合リースとアクリーティブから1.5億円を調達

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経理業務のアウトソーシングサービスを提供するメリービズは27日、芙蓉総合リース(東証:8424)とアクリーティブから1億5,000万円を調達したと発表した。今回の資金調達とあわせ、メリービズは、芙蓉総合リースとアクリーティブの両社と業務提携も行う。芙蓉総合リースは、みずほフィナンシャルグループ系の総合リース大手。また、アクリーティブは芙蓉総合リースの子会社であり、売掛債権の買取や経理事務等のアウトソーシングサービスを提供している。

アクリーティブでは、業務キャパシティの関係から、伝票量が極端に多い顧客からの業務を断っていた経緯があり、メリービズのリモートワーク+アウトソーシングのネットワークを使って、これまで取りこぼしていた顧客を獲得する。年末年始など一般的に要員確保が難しく業務が集中する時期に、在宅勤務を強みとするメリービズがそれを補完するほか、メリービズではアクリーティブが持つ金融サービスに関わる知見に興味を持っているようだ。

今回の資金調達と業務提携のきっかけとなったのは、メリービズが昨年9月にサービスを開始した「バーチャル経理アシスタント」だ。それまでの記帳代行業務だけでなく、経理業務の一切合切を丸投げできるサービスだ。これを機にアウトソーシングやリモートワークだけでなく、オンラインでネットワーク化された BPO 業務を提供できる企業、というイメージが定着し始めたようだ。

今後の3社業務提携の仕組み
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現在、リモートスタッフは全国に650名以上、公認会計士や税理士資格を持っている人、大企業の経理部で中心的役割を務めた人などがいいて、大手企業の複雑な経理業務にも対応できる体制が整っているという。デジタル対応が難しい会計事務所の後方支援、経理業務の派遣人材の確保が難しい社会情勢なども後押しし、これまでの取引顧客数はのべ500社ほど。2019年末までに1,200社の顧客獲得を目指すとしている。

メリービズでは今回の資金調達を受けて、社内の常駐社員をこれまでの6人から18人にまで増員予定。セールス、マーケティング、リモートスタッフのオンボーティング、サービスデリバリ、エンジニアリングを増強する計画だ。

メリービズは2011年の創業(創業当時の名前はリブ)。2014年5月に三井住友海上キャピタルから約5,500万円、2015年9月にオプトベンチャーズから調達額非開示の資金調達を実施している。

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