言語学習アプリ「POLYGLOTS」開発・運営元、九大系QBキャピタルなどから6,500万円を調達——学習者毎のカリキュラムAI最適化機能を開発へ

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POLYGLOTS
Image credit: Polyglots

日本人向け英語学習アプリの「POLYGLOTS」、外国人向け日本語学習アプリの「MONDO」を開発するポリグロッツは9日、シリーズ A ラウンドのフォローオンで6,500万円を調達したことを明らかにした。このラウンドは九州大学系 VC である QB キャピタルがリードし、PE&HRパイプド HD(東証:3919)、 Robert T. Huang 氏らが参加した。

これはポリグロッツにとって、2015年3月および12月にそれぞれ実施した、East Ventures およびヒトメディア(East Ventures からは約3,500万円を調達、合計調達金額は不明)からのシードラウンド調達、2016年12月に実施した Robert T. Huang 氏らアメリカ拠点の4人の個人投資家からのシリーズ A ラウンド調達(数千万円台)に続くものだ。

Huang 氏は IT 企業向けサプライチェーンマネージメント大手 Synnex(NYSE:SNX)の創業者で、起業家育成に積極的であり、彼の母校である九州大学には彼の名前を冠したアントレプレナーシップ・センターが設置されている。今回のラウンドでリードインベスターを務めた QB キャピタルの出資参画にも、Huang 氏の働きかけがあったものと考えられる。

ポリグロッツは2014年に「POLYGLOTS」、2015年7月に「MONDO」をそれぞれローンチしている。BBC などニュースメディアとの提携により、時事ネタを使った言語学習ができるのが特長だ。 ローンチから4年を迎えた POLYGLOTS はユーザ数100万人を突破、アプリ上での自学習に加え、先生とのオンライン/オフラインレッスンができる英語学習アプリへと進化を遂げた。POLYGLOTS ユーザのうち、TOEIC/TOEFL 受験者の94%が POLYGLOTS 利用後に TOEIC/TOEFL のスコア向上を達成しているという。

今回の調達を受けて、ポリグロッツではこれまでに蓄積した学習者の学習履歴データ、学習コンテンツ、先生とのレッスンを融合し、学習者一人一人に最適化されたカリキュラムを AI が自動生成する機能を開発する計画だ。今回のラウンドで出資参加したパイプド HD 傘下のシステムインテグレータであるパイプドビッツは、機械学習ソリューションを開発しており、POLYGLOTS の機能拡張において一定の役割を担うことが期待される。

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