FCバルセロナや東京ヴェルディらも参戦ーーアカツキが熊谷氏のSkyball買収で、eスポーツリーグ「LPE」開始へ

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写真左:アカツキ入りが明らかになったSkyballの熊谷祐二氏

ゲームやリアル体験のエンターテインメント事業を展開するアカツキは8月22日、eスポーツリーグ「LPE」の設立と事業参入を発表した。同社はその運営にあたり、スペインを拠点とするPROFESSIONAL ESPORTS LEAGUE(PEL)社の株式を取得して子会社化したことも公表している。TechCrunchの報道によると、取得した株式は65%で、かかった費用は300万ユーロ(約3億8000万円)。

また、同時にアカツキは国内でスポーツエンターテインメントの事業を展開していたSkyballを子会社化している。本誌取材に回答したもので、Skyballの発行済全株式を取得。代表取締役の熊谷祐二氏は今回子会社化が発表されたPEL社の取締役にも就任する。買収にかかった費用は非公開で法人としては存続し、熊谷氏はスペインにてリーグ運営の事業推進を担当する。

熊谷氏は東京理科大学在学中に検索エンジン開発のフォリフを創業した人物。2014年4月にはキュレーションメディア「iemo」の共同代表を一時務め、その後、2015年11月にスポーツエンターテインメントを軸とするSkyballを創業した。

今回、熊谷氏が担当することになった「LPE」は、PELが設立したeスポーツリーグで、立ち上げ時に開催されるサッカージャンルのリーグマッチについては公式にスペインのFCバルセロナやレアル・ソシエダ、ビジャレアル、ブラジルのサントス、日本からは東京ヴェルディなどが参加を予定している。今年秋にはプレシーズンマッチを開始し、2019年には賞金総額50万ドルをかけた大会も計画している。

熊谷氏は今後のタイトル拡大についてこのように説明してくれた。

「スポーツタイトルはもちろん、ストラテジータイトルなど幅広いゲームを採用する予定です。また現在はサッカーチームが多いですが、プロチームも野球、バスケットボールからクリケットまで多くの競技で話を進めており、プロであれば大歓迎です」。

熊谷氏とアカツキへのグループ入りを協議したのが今年5月頃から。元々彼らの株主だったアカツキがスペインでLPEリーグの構想に触れたことから事業買収などの話が進んだ。

「アカツキグループでグローバルにエンターテインメントの創出ができることがとても楽しみです。グループ入りといっても、LPEはまだまだ『ド』が付くほどのスタートアップなので、Next Big Thingを創るために得意な0→1を全力で頑張りたいと思います」(熊谷氏)。

国内のeスポーツ事業はコナミやミクシィ、サイバーエージェントグループなどが参入しており、海外で有名なゲームリーグでは数億円の賞金がかかったマッチもある。

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