ヒューマンカメラの「TOUCHY(タッチー)」、東京でのパフォーマンスツアーのクラウドファンディングが当初目標額の888,888円を突破

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TOUCHY(タッチー)」は、カメラの形をしたヒューマンカメラガジェットだ。今から6年ほど前に香港出身のアーティスト Eric Siu 氏が創作し、SIGGRAPH Asia や Ars Electronica など世界の有名カンファレンスで高い評価を得てきた。今年オープンした渋谷のゲームチェンジャースタジオ「EDGEof(エッジオブ)」で、ここ数ヶ月 TOUCHY の姿をよく目撃していたのだが、どうやら TOUCHY が EDGEof の Artist in Residence に認められていたようだ。

人と触れることで視界が開け、さらに10秒間のアイコンタクトをすることでスナップ写真が撮れる TOUCHY は、引きこもりや自閉症の子供たちをはじめ、社会のあらゆる人々につながることで得られるコミュニケーションのすべを提供し、笑顔や幸福をもたらしてきた。TOUCHY は1ヶ月前の7月31日から、東京都内各所でパフォーマンスを行うためのクラウドファンディングを CAMPFIRE で展開してきたが、今週28日に当初目標額の888,888円を突破した。クラウドファンディングの期間はあと1週間程度残されているので、100万円の大台に乗りそうな勢いだ。

TOUCHY はクラウドファンディング終了後、渋谷・秋葉原・巣鴨・新橋の駅前でパフォーマンスを実施するほか、パトロンに対してリワードに応じたパフォーマンスリターンを提供する予定。集まった資金を使って活動を記録したドキュメンタリービデオ、報告書を作成するほか、TOUCHY のバージョンアップも実施されるようだ。パトロンには TOUCHY のパフォーマンスに付き添うことで、活動のエンゲージメントを高めるための支援も期待される。

とかく万人に受け入れられるコモディティなアイテムの量産で多くのビジネスが成立している中で、アートがスケーラブルなビジネスに成長するストーリーを考えるのは容易ではない。先月開催されたクラウドファンディングローンチイベントで、Eric Siu 氏と共にパネルディスカッションに登壇した EDGEof 共同代表の小田嶋 Alex 太輔氏は、TOUCHY を EDGEof の Artist in Residence に迎えた理由について、「アートをスケーラブルにし、ビジネス化しようとしている」点と評価していた。

TOUCHY は非常に息の長いガジェットプロジェクトだが、今回のクラウドファンディング成立、東京各所でのパフォーマンスツアーを経て、さらに高みのステージへ突入することになりそうだ。TOUCHY のパフォーマンススケジュールなどについては、オフィシャル Twitter アカウントなどで順次公開される。

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