中国の不正ワクチン問題、情報隠蔽に対抗すべくブロックチェーンに賭けるネットユーザたち

by TechNode TechNode on 2018.8.3

Image credit: AliHealth(阿里健康)

大手薬品メーカーの欠陥ワクチンに関するスキャンダルは渦を巻き、週末にかけて中国を震え上がらせた。口コミで一気に広まった調査に関する投稿を見ることはもうできないが、ブロックチェーン技術を活用して、元の投稿を閲覧可能なままにしようとしている人々がいる。

深圳に上場している薬品メーカー Changchun Changsheng Biotechnology(長春長生生物科技)を取り巻く衝撃的なスキャンダルは先週末に伝えられた。吉林省に拠点を置く同社は人間用の狂犬病ワクチン製造において基準に違反していたことが発覚した。さらに、同社が製造した25万2,600ものDPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチンは基準を満たしておらず、山東省で売られていた

この事件は間もなく国中を怒りに包み、WeChat(微信)や Weibo(微博)のような現地のソーシャルメディアで最も閲覧されているトピックとなった。このトピックに関する大量の記事の中でも、「Beast(獣爺)」というペンネームのブロガーが書いた「King of Vaccines(疫苗之王)」は、この話題を最初に伝えた記事の1つとして口コミで一気に広まった。この記事は Chuangchun Changsheng の歴史と、同社が欠陥品を売ることで、いかにして中国最大のワクチン製造業者の1つとなったのかを徹底的に調べたものだった。

残念ながら、この投稿は公表後ほんの数時間で消えてしまった。インターネットユーザらは、この記事が消されないようにと願って再投稿し始めた。中国人ユーザらは協力して頑張ったが、記事がソーシャルメディア上に長く留まることはなかった。そして幾人かのユーザは記事を閲覧可能にしておくために、代わりに Etherum ブロックチェーン上に置いた。

クリプトアセット(仮訳:仮想資産)の取引記録によると、7月22日にある Ethereum アドレスが 0.001Ethereum 相当を自分自身に送っている。取引のメタデータは投稿の文章を含んでいた。Ethereum の取引記録は公表されているので、誰もがこの投稿を読むことができる。

中国の熱心な仮想通貨愛好家が同様の目的のためにブロックチェーン技術を活用したのは、これが初めてではない。北京大学の学生だった Yue Xin(岳昕)氏は公開書簡を公表し、1998年の学生の死の原因となった10年に及ぶセクシャルハラスメント事件へのより深い調査を求めたところ、学部からの圧力を受けていると記した。Yue 氏の書簡を見ることができなくなった後、仮想通貨の愛好家はそれを Ethereum 上に置いたのである。

【原文】

【via Technode】

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