ヴィジュアル系アーティスト特化のコミュニティアプリ「VisUnite(ヴィジュナイト)」を運営するユナイテッドドリームは8月8日、総額約5000万円の第三者割当増資を実施したことを発表した。
同ラウンドでは、CAモバイル元代表取締役の外川穰氏などが率いるBASE Partners LLPをリードインベスターとして、クラウドワークスの取締役副社長COOの成田修造氏が個人投資家として参画した。株式比率や払込日などは非公開。また、今回の資金調達に伴ってBASE Partners LLPの外川穣氏が同社の特別顧問に就任する。
2017年5月より同社が運営するVisUniteは、ビジュアル系アーティストのみが登録できる応援コミュニティプラットフォーム。現時点では、450人のヴィジュアル系アーティストが登録している。ユーザーは、アーティストが投稿した写真や画像の閲覧およびいいね機能のLO▼Uを送ることができる。
LO▼Uは無料配布と有料での購入により取得が可能。有料か無料にかかわらず、アーティストは1LO▼Uあたり0.02円を取得する。さらにユーザーが使用したLO▼Uの数に応じて、運営側からプレゼントを提供する。
ユーザーのメイン層は東京在住が7割で、年齢は10〜20代。課金は1ユーザーあたり月間300円〜9800円程度ということだ。同社代表取締役の市橋秀幸氏によれば、アーティストが出演機会を競うイベント開催時には「数十万円を使う人も出る」そう。
ギフティングサービスや応援プラットフォームでは、SHOWROOMやfaniconなどジャンル特化をせず、幅広くアーティストを対象としたものも多い。アイドルに特化していたCHEERZも、アイドル特化から女性限定へとリブランディングした。そんな中でヴィジュアル系特化としてサービスを提供する理由を市橋氏に聞いたところ、下記のように答えてくれた。
「アイドル市場が1500億円といわれる中、ヴィジュアル系アーティストの市場規模は1300億円と実は世界的に大きな市場です。しかし、アイドルファン向けのサービスや接点は多いにも関わらず、ビジュアル系ではコミュニケーションがSNSで触れられる程度と進化していません。世界観を崩さず、この市場に特化して狙っていきたいと思いました」(市橋氏)
ちなみに同氏は、ヴィジュアル系を「視覚」を重視し、多様な音楽性を展開している様式と定義している。また、ヴィジュアル系が日本発祥の音楽ジャンルであることやファッション、コスプレとの親和性が高いこともヴィジュアル系を選んだ理由だそうだ。
今回の調達資金はサービス開発体制の強化、充当する。また、ビジュアル系の熱狂的なファンなどを狙い海外への展開も視野に入れている。
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