ピックアップ:Amazon is quietly plotting to dominate live TV via Quartz
ニュースサマリ:Amazonが新たなライブストリーミング事業の準備をしている可能性が報じられている。米メディアQuartzが伝えているもので、AmazonがLinkedInに投稿した求人情報からの考察。投稿された求人内容には「新たなライブストリーミングコンテンツの開発および監督が可能で、経験豊富な開発者を募集」とされている。
話題のポイント:国内でもNetflixやAmazonプライム・ビデオなど、各国ローカルでのオリジナルコンテンツに力が入っているビデオ市場ですが、もうひとつの可能性、ライブストリーミングについてAmazonが仕掛けるのでは、という考察がありました。同社がゲームの実況中継「Twitich」を2014年に約10億ドルという巨額で買収したのは記憶に新しいですが、一般的なライブストリーミングについては他の放送局の番組を流すという事例があるようです。
例えばNFLのライブ放送をAmazonプライム会員向けに放送するというもので、Recodeの記事では前回の実績でAmazon側が支払った手数料は5000万ドルと推測。当然ですがオリジナルの番組ではこういった手数料交渉は不要です。
で、その方向性ですが職種説明に「あらゆる種類のライブビデオ・アイデアを実現する」とあるので結構広範囲に捉えてるみたいですね。Quartzの考察でもライブストリーミングのオリジナル番組について触れていて、AbemaTVのような広告による無料コンテンツ配信の可能性もありそうです。
現在の米国プライム会員は9500万人(2018年6月時点)です。毎月100ドル近くを課金するユーザーに対する広告枠を魅力に感じるクライアントは多いでしょう。ライブストリーミングが始まったらどういった広告が配信されるのか、そちらの内容も興味深いです。
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