ネイティブスピーカーQ&A「HiNative」が6.5億円調達、登録利用者数は2年で17倍の340万人に

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恵比寿に移転した新オフィスにて/Lang-8 代表取締役の喜洋洋氏

ネイティブスピーカーのQ&Aアプリ「HiNative」を運営するLang-8(ランゲート)は9月10日、第三者割当による増資を公表した。引受先になったのはYJキャピタル、大和企業投資、FFGベンチャービジネスパートナーズの3社と個人投資家の千葉功太郎氏。調達した資金は合計で6億5000万円。払い込みは今年8月に完了しており、出資比率などのその他詳細は非公開。

HiNativeの登録ユーザー数は2018年8月時点で341万人。これは2年前に同社を取材した際の17倍近くになる。Lang-8代表取締役の喜洋洋氏の話では、現在の質問数は854万件でそれに対する回答数は2776万件に到達している。こちらも2年前に比較してそれぞれ10倍近くの成長を遂げている。

<参考記事>

Stack OverflowやYahoo!知恵袋のように、回答結果をオープンに提供しているQ&Aサービスの場合、その場ですぐに回答してくれる「フロー体験」と、オンデマンドに自分の悩みに近い回答が検索でヒットする「ストック体験」の両方で利便性や心地よさが求められる。

例えば筆者も英語での言い回しを検索することがあるのだが、その際にはスカイプ英会話サービスなどのオウンドコンテンツが出てくることが多い。HiNativeの場合は検索結果をオープンにしているので、ここでのアクセスが各国で目立ち始めるのがひとつのマイルストーンになるだろう。この指標になるウェブでのアクセスは、ユニークユーザーベースで約月間600万人ほどという話だった。

対応している言語数も110言語240地域と幅広く、フローでの回答体験も速い場合には数分以内にレスがつくようになっている。平均しても1時間以内になんらか回答がやってくるようにコミュニティを育てたそうで、この辺りはLang-8で培ったノウハウが役に立っているという。今回調達した資金で同社はさらに海外利用率を高めるため、現在10名ほどの運営・開発体制の強化およびマーケティング活動をさらに推進する。

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