毎日みらい創造ラボ、シードアクセラレータ第2期のデモデイを開催——ルワンダコーヒーでデカフェサプライチェーン展開「Storyline」が優勝

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Image credit: Masaru Ikeda

毎日みらい創造ラボは、毎日新聞、メディアドゥホールディングス(東証:3678)、ブロードバンドタワー(東証:3776)らが2017年に立ち上げた合弁会社だ。同社らが、フューチャー(東証:4722)をテクノロジーパートナーに迎えて9月5日に開催した、シードアクセラレータプログラム第2期デモデイで、ルワンダーコーヒーでデカフェサプライチェーンの展開を目指す Storyline がグランプリを獲得した。

2018年6月から約3ヶ月間にわって実施された第2期プログラムにはスタートアップ4社が採択された。各チームには、毎日みらい創造ラボから一律30万円の支度金が付与されたほか、のべ50人を超すメンターや協業先候補からアドバイスが提供された。では、このシードアクセラレータプログラムから輩出されたスタートアップの顔ぶれを見てみることにしよう。

【グランプリフューチャー賞受賞】Storyline

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Image credit: Masaru Ikeda

副賞:賞金30万円

Storyline は、デカフェ(カフェイン無しコーヒー)のサプライチェーンを作ろうとするスタートアップだ。ルワンダを代表する女性起業家 Immy Kamarade 氏と協業し、現地のコーヒー農家らとビジネス関係を確立。一方で最先端のカフェイン除去技術、焙煎・抽出を組み合わせることで、手頃で美味しいデカフェコーヒーを届けられる体制を整えようとしている。

年内にレギュラーコーヒーの販売を開始し、来年以降、現地にラボや生産工場を設置。日本国内やアジア各国でデカフェコーヒーの供給開始を目指す。コーヒー農家に対しては、コストに見合った適正代金を前払いで支払うことで、彼らの生活の安定やビジネスのサスティナビリティ向上にも貢献する。

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Image credit: Masaru Ikeda

Kimakuri by BloomScheme

BloomScheme が開発する Kimakuri は、ユーザが簡単に気に入った洋服をオンライン上で試着体験できる仮想サービス。ユーザは予め、Kimakuri 上に自分の顔写真をアップロードし体型を入力しておく。顔写真は 3D モデル化され、ユーザが気に入った洋服の「試着」ボタンを押すと、自分の顔で体型にフィットした形での試着イメージが表示される。

Adversity

Adversity は、吃音症を改善する VRプロダクトを開発・研究。吃音者が苦手な社交的なシーンを VR 空間で再現し何度も繰り返し経験することで症状を軽減させる。吃音者や臨床家に届けることで、持続的な支援が可能になり、吃音者が障害で自分の可能性を諦めなくていい社会の実現を目指す。

MODALAVA

MODALAVA は、インフルエンサーとフォロワーの関係性に着目した古着販売サービスだ。Instagramへのファッション投稿をそのままフリマに出品できる出品機能、Instagram の投稿を見た古着屋から届く買取スカウトオファー、インフルエンサーエージェントのサービスを提供している。


第2期の修了を受けて、毎日みらい創造ラボではシードアクセラレータ第3期の募集を9月22日から開始する予定。創業3年以内であれば、応募者の年齢、国籍、法人・個人、社会人・学生などの種別は問わない。採択されたチームに対して、第3期プログラムは11月28日から2019年2月27日にかけて実施され、その結果は3月6日にデモデイで披露される。

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