ECサイトを改善してくれるロボアドバイザー「OMNI-CORE」、福岡のPearがiSGSなどから資金調達

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本稿は、明星和楽2018 Summer の取材の一部である。

福岡拠点でコマース特化の改善サービス「OMNI-CORE(オムニコア)」を提供するPear(ピア)は9月15日、第三者割当増資の実質を公表した。引受先になったのはiSGSインベストメントワークスとnomad、大分ベンチャーキャピタルの3社で調達額は7000万円。出資比率などの詳細は非公開。

OMNI-COREはECサイト開設する事業者が抱える課題を解決してくれるコンサルティングサービス。ユーザーはあらかじめ用意されてある、コマースサイトでやるべきタスクをチュートリアル形式で解決することでサイトの完成度を高めることができる。また、具体的に改善作業ができない場合はサービスを通じてコンサルティングのプロをマッチング、有料でその課題を解決してくれる。

今後の追加機能としてGoogleアナリティクスと連動させたり、サイト構造の解析を実施することで、アクセス数や転換率、客単価などのデータを紐付け、自動的な改善施策の提示も開発を進めている。ビジネスモデルは月額課金で検討中。

従来こういった改善提案の業務は専門のコンサルタントが提供していたが、費用もかさむため、一定の売り上げが見込める商材でなければ依頼が難しかった。ここをシステム化することでコスト軽減し、より広範囲の事業者が改善に取り組めるようにする狙い。

Pearの創業は2017年8月。学生起業した島井尚輝氏が、従来型のECコンサルティング業務を統計とAIによって効率化しようと初期バージョンを開発した。現在のOMNI-COREはそれをベースに新たに作り直したもので、今年8月に公開。リリース1カ月で40社が利用している。

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