P2PレンディングのFunding Circle、ロンドン市場へのIPOで3億ポンド(約440億円相当)の調達を計画

by Paul Sawers Paul Sawers on 2018.9.15

Funding-Circle
(上)Funding Circle
Image Credit: Paul Sawers / VentureBeat

ロンドン証券取引所に提出された文書によれば、ピアツーピア(P2P)のレンディングプラットフォームを提供する Funding Circle は、新規株式公開(IPO)を実施して3億ポンド(3億8,700万米ドル)を調達する計画を発表した。

Funding Circle は、資金を集めたい小規模事業者と、個人、金融機関、さらには政府機関などの投資家を結ぶ企業である。2010年にイギリスで設立。2013年にアメリカ、次いで2015年にヨーロッパ本土にローンチした。このローンチにあたり、スペイン、オランダ、ドイツで同じくレンディングサービスを展開する Zencap を買収している

Funding Circle はこれまでに、ベンチャーキャピタル(VC)の資金調達で4億米ドルあまりを調達している。直近では、2017年はじめにシリーズ F ラウンドで1億米ドルを調達した。このラウンドは Accel がリードしたもので、他に Union Square Ventures、Baillie Gifford、Rocket Internet、Index Ventures が参加した。実は、Index も Funding Circle のシリーズ A、B、D と3ラウンドでリードしており、Funding Circle の最大株主である。Funding Circle が計画中の IPO を実現させることになれば、ほんの数ヶ月の間で、Index に注目すべきイグジットが3度起こることになる。なぜなら、オランダの決済サービス会社 Adyen は6月に上場し、スウェーデンの iZettle は、IPO を回避して PayPal に売却することを選択したからだ。

Funding Circle は、5万社以上の中小企業に8万の投資家から50億ポンド(65億米ドル)を超える融資を促進してきたが、そのうちの約2割が2018年上半期に実施されたものだという。現在、同社は総額25億ポンド(32億米ドル)に及ぶ融資を管理している。

運転資金

Funding Circle の存在意義は、銀行など従来のレンダーがリスク回避傾向にあるようなときにも、スモールビジネスが運転資金を獲得できるよう支援することにある。実は、スモールビジネスの融資は、テクノロジー大手がユーザに投資を呼びかけ、自身のビジネスを立ち上げるときの中核として始まったものである。例えば Amazon は、同社のプラットフォームで商品を販売するスモールビジネス向けに数十億米ドル規模の融資を実施し、PayPal は昨年、2013年にローンチしたスモールビジネス向けの運転資金プログラムを拡大するため、Swift Financial を獲得した。6月には eBay が Square Capital と提携し、売り手に最大10万米ドルの融資を募ったと発表した。

スタートアップはまた、キャッシュフロー改善のプラットフォームのために投資を集め続けており、BlueVine は最近、運転資金プラットフォーム拡大のため6,000万米ドルを調達した

Index Ventures のパートナーである Neil Rime 氏はこのように述べた。

銀行がますます消極的なレンダーとなっていくにつれて、Funding Circle はイギリス、アメリカ、ヨーロッパ大陸のスモールビジネスにとって不可欠な資金源になりました。経済で最も重要な原動力の成長を直接支援しているのです。新しいタイプの金融サービス会社の最たる例です。プロダクトの透明性を高め、便利さを追求することで、誰もが価値あるサービスにアクセスできるようにし、経済活動を拡大させているのです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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