TechNode主催Asia Hardware Battle 2018、ジャカルタ予選の結果を発表——新進気鋭の10社が登壇

by TechNode TechNode on 2018.10.5

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Asia Hardware Battle 2018 ジャカルタ予選の参加者と審査員

2018 Asia Hardware Battle のジャカルタ予選は、大成功を収め幕を閉じた。

数ラウンドにもおよぶ激しい戦いの末、上海で開催予定の Asia Hardware Battle の決勝戦にインドネシア代表として進出するスタートアップ企業が、ついに選ばれた。

同コンペでは、数あるスタートアップ企業のうちたった一社だけが、著名な審査員による複数ステージにわたる厳しい審査を通過、見事頂点に君臨し、栄光を手にした。

審査員は以下の通り。

  • Chirayu Wadke 氏(SeedPlus パートナー)
  • Gary P. Khoeng 氏(Vertex Ventures エグゼクティブディレクター)
  • Ignatius Irsan Suryadi Saputra 氏(IBM エコシステムパートナー、ISV ビジネスデベロップメント)
  • Setia 氏 (Jakarta Smart City 代表)
  • Tony Hariman 氏(CBNCloud 代表取締役)

【優勝】Neurabot X Optilab by Neurabot

Neurabot
Asia Hardware Battle 2018 ジャカルタ予選で優勝した Neurabot。画像解析アルゴリズムを使って、デジタル画像メディアから情報を取り出すことができる。

Neurabot(Neural Robotics)は画像処理の分野(病理学、微生物学、寄生虫学など)において最大手のデジタルラボプラットフォーム。Neurabot は物体認識や AI を用いたデータトレーニング分野での貢献に限らず、アルゴリズム AI を用いたスマート画像スクリーニング(AI スキャン)ソリューションの活用や、ロボット工学(Hardware Integration、OptiLab)の開発、クラウドコンピューティングの活用を通じて、精度やリサーチ速度、競争価格の改善を行っている。

Neurabot のビジョンは、顕微鏡を使用して動画からデータを抽出するなど、デジタル画像メディアからの情報抽出を可能にする画像分析アルゴリズムを開発することだ。Neurabot が持つ、AI を使用した識別および分類の選択における知見およびソリューションは、ヘルスケアやバイオテックの分野が抱える課題に応えた結果だ。Neurabot は病理学に従事する医師、発明家、学者に貢献している。

<関連記事>

Neurabot の他にも、以下のスタートアップ9社が健闘を見せた。

SMARTernak by DycodeX

SMARTernak
SMARTernak は、精密畜産農業のための IoT および AI ソリューションだ。

SMARTernak は初のインドネシア発となる精密畜産農業の IoT および AI ソリューション。SMARTernak は家畜装着型デバイスやドローン、農場設置型センサーやベースステーション、さらにはウェブ、iOS、Android スマートフォン対応のアプリやクラウドによって構成されている。これらシステムが相互的に機能することで、家畜の居場所や健康状態をシームレスに管理することが可能となる。データは AI により処理され、農場運営者に必要な情報や、講ずるべき対策として提案される。

SMARTernak には、SMARTernak Tracking と、SMARTernak Health & Productivity の二種類がある。「Tracking」は、家畜の現在地や動向のトラッキング、バーチャルフェンスの適用、個体数の把握や放牧地の監視を行う一方で、「Health & Productivity」は、家畜の健康状態の監視、おおよその体重測定、動向予測、および飼育環境の監視を行う。どちらも最大5キロ圏内にある数千デバイスを検知可能な上、太陽光エネルギーにより低電力での管理が可能、さらには防犯システムも備わっている。

JALA by PT. Atnic Ekotekno Wicaksana

JALA
JALA は、養殖業者がデータに基づいた判断を行うのを支援してくれる。

JALA は、大幅な改良が加えられた管理システムにより、エビ養殖産業に大きな変革をもたらしている。データ主導による養殖を念頭に、JALA が目指すのは生産者が実際のデータを元に意思決定をすることだ。そのため、JALA のシステムが提供するリアルタイムの水質監視、計画および報告ツール、さらには意思決定をサポートするシステムにより、生産者は収集および分析されたデータを元に適切なタイミングで適切な処置を判断することが可能となる。

同システムを利用しているすべての養殖場の全データが照合と調査のために自動的に送信され、産業全体にとって価値のある情報として集約される。このデータは、養殖場のパフォーマンス、生産レベル、地域・品種・管理者による疫病パターンなどに細分化される。

AMGO BLUE by Amren.id

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Amren 独自の車内テレマティクス「AMGO BLUE」

Amren はカーシェアリング技術の企業で、同技術の三本柱となる消費者インターフェイス、車内テレマティクス、およびクラウド管理ソフトウェアを開発した。同社専売の車内テレマティクスは「AMGO BLUE」と呼ばれている。Amren はレンタカーやカーシェアリング業者にテレマティクスのハードウェアを無料で提供することで、カーシェアリングの発展を加速できると考えている。Amren はレンタル業者からの収益シェアによって収益を得ている。

ARSA SIJI & ARSA Phoenix by ARSA Technology

ARSA-Tech
ARSA のオープンソース・プロトタイピング・プラットフォームは、プログラム可能な電子回路と、それを操作するソフトウェアで構成される。

ARSA は、工学専攻の学生、電子機器ファン、研究者、IoT 産業に向けた、オープンソースのプロトタイププラットフォームハードウェアおよびソフトウェア。プログラム可能なサーキットボードと、ボードをプログラムするためのソフトウェアで構成された ARSA は、小型ながらも使い勝手が良く、機能も豊富、かつ低価格なのが魅力だ。

ARSA Siji は非常にパワフルで多目的に使用可能な Atmega2560-16AU をベースとしている。このボードは、多くのピンやフィーチャーを装備しており、ロボット工学や 3D プリンター、研究用途など、多岐にわたる複雑なプロジェクトのためにデザインされたボードだ。

ARSA PHOENIXはESP32 SoC をベースとしており、非常にパワフルな Xtensa の240MHz 32-Bit CPU、そして超低電力アプリケーション用のコプロセッサーを装備している。ARSA PHOENIX は IoT プロジェクト向けにデザインされているため、接続性を重視した WiFi と Bluetooth 機能が備わっている。

Anami Robot by CV Indobot

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Anami Robot は、ゲーム中毒を緩和するためのベーシックな多機能ロボットだ。

Anami Robot は子供のゲーム中毒を緩和するためのベーシックな多機能ロボットで、線追跡タスクやトランスポーター、Android を介した Bluetooth 制御、回避ロボットとしての役割をこなす。Anami Robot 1台で5つの機能を兼ね備え、複雑なアルゴリズムとパワフルなシステムにより成り立っている。

Anami Robot は Arduino Uno を手動コントロール、PIDシ ステムを自動コントロールとして使用している。次のアップデートでは、CV Indobot がシンプルな人工知能を駆使し、迷路脱出のような新しいプログラムを Anami Robot の線追跡モードに追加する予定だ。

Ultimate 4s by ICHIBOT

ICHIBOT
Ultimate 4s は14のセンサーとAtmega 1284pチップを持つライン追跡ロボットだ。

Ultimate 4s は14のセンサーと Atmega 1284p チップを持つライン追跡ロボット。このロボットは Arduino ide ソフトウェアに対応した micro-USB ソケットを通信に、稼働装置にはフライングモーター DC とロータリエンコーダセンサーを使用している。ロボット上部に付いている小型 H-bridge MOSFET で制御されており、メインディスプレイには OLED LC 0.96″、さらにはナビゲーション用に6つのボタンが付いている。主な電圧レギュレータには Buck Converter DC to DC LM2596 5v が使われており、OS にはすでに CHIOS 5 が使われている。

OrbWeaver by OrbLeaf

OrbWeaver
OrbWeaver は、複数のハードウェアプラットフォームとデベロッパーキット。

OrbWeaver は複数のハードウェアプラットフォームと、デベロッパーによる IoT アプリケーションの開発・配布・保持を可能にする開発キットによって構成されている。現在カードターミナルとしても機能する IoT ノードと、様々なタイプのカードアプリに応じてプログラミングおよびインストール可能なアプリカードハードウェアプラットフォームを装備している。どちらの開発も1つの開発キット(とプログラム言語)で可能なため、初級のハードウェア構造を理解する必要はない(devkit に埋め込まれた API を使うだけでよい)。

Smart Energy と Water Meter by PT. Wira Energy

Wira-Energy
Wira Energy の IoT メーターは、LoraWAN 技術を使って、エネルギーインフラの遠隔管理、遠隔補充、分析、制御、自動請求、徴収が可能となる。

Wira Energy はガスの供給に焦点を置いた民間インフラ事業者。従来の目視でのメーター確認や、対人での請求および徴収、手動制御などの課題を解決すべく、Wira Energy は IoT のプリペイド式インフラ(ガス、水道、電気)のメーターシステムという形のソリューションを導入している。IoT のメーターシステムは LoraWAN 技術を採用しており、この技術によって遠隔管理、遠隔補充、分析、制御、自動請求および徴収が可能となる。PGN(国有ガス会社)を含む多くの企業がこのソリューションに興味を示しているため、Wira Energy は現在このソリューションの世界展開に焦点を置いている。

Terra by Tanibox

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Terra は、センサーベースのハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、農業経営者を支援する。

Tanibox はセンサーベースのハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、農業経営者を支援する農業テクノロジー企業。センサーベースのハードウェア Terra は、天候ステーション、水および土壌センサー、自動灌漑バルブで構成されており、Tania というソフトウェアを介して場所や時間を問わず遠隔で制御することができる。このソフトフェアは農場管理システムとしても機能し、農作物の生産サイクル、コストや予算、従業員のタスク、資源や疫病、農場の管理や監視などを可能にする。

Terra を使用することで、経営者は畑の蒸発散状況などを含むリアルタイムの天候や水、土壌のデータを精確に把握することが可能となり、灌漑に関する意識決定を劇的に向上することができる。水や肥料の効率的な使用が可能となるだけでなく、生産量の安定を図ることも可能となる。結果として経営者の生産率が上がり、効率的かつ持続可能な農場経営につながる。

次は!

この場を借りて、すべての参加者、審査員、協賛企業に感謝の念を捧げる。BLOCK71 Jakarta の支援なくしては、このような成功を収めることはできなかった。BLOCK71 Jakarta は成長過程にある起業家たちを支援するワンストップハブであり、協力的で活気溢れるインキュベータコミュニティ、さらには国際的なスタートアップネットワークでもある。

シンガポールの BLK71 での成功を土台に、NUS Enterprise は国内外パートナーと共同で同様のビジネスハブを立ち上げ、様々な市場におけるスタートアップ企業の浸透を支援してきた。スタートアップ企業はコワーキングスペースの他にも、メンタリング、ネットワーキングセッション、ホットデスキング施設、海外助成金支援、スタートアップ基金などのインキュベーションサービスを活用することで、事業拡大計画のブーストが可能となるだろう。

Neurabot は現在、上海で開催予定のグランドファイナルに向け準備中。乞うご期待!

【原文】

【via Technode】

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