TechNode主催Asia Hardware Battle 2018、シンガポール予選の結果を発表——新進気鋭の7社が登壇

by TechNode TechNode on 2018.10.3

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左から:IP Value Lab の IP ストラテジスト Huang Zhiqiang 氏、EcoWorth Tech CEO の Andre Stolz 氏、PBA Group CEO の Derrick Yap 氏、FocusTech Ventures CEO の Kelvin Ong 氏、SeedPlus パートナーの Chirayu Wadke 氏

数ラウンドにわたる激しい戦いを経て、上海で行われる Asia Hardware Battle 本選に進出するシンガポール代表のスタートアップ企業がついに決定した。

この戦いで選出されたこのスタートアップは、著明な審査員たちによる一連の厳重な評価と段階的な選別を通して、他の企業より抜きん出た優秀さを証明した。審査員を務めたのは

  • Chirayu Wadke 氏(SeedPlus パートナー)
  • Derrick Yap 氏(PBA Group CEO)
  • Huang Zhiqiang 氏(IP Value Lab IP ストラテジスト)
  • Kelvin Ong 氏(FocusTech Ventures CEO)

【優勝】Carbon Fibre Aerogel by EcoWorth Tech

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EcoWoth Tech の Carbon Fibre Aerogel は、廃棄物から有機物を除去・回収する。

EcoWorth Tech(以下 EWT)は廃棄物の再利用可能な製品への転換を専門に行い社会と環境に貢献する、廃棄物処理ソリューションのパートナーである。EWT はシンガポールのクリーンテック・スタートアップとして、特に有機物の除去および回収に関する廃棄物処理のためにNTU(南洋理工大学)が開発した「Carbon Fiber Aerogel」と呼ばれる革新的かつサステナブルな技術を商業化している。

世界中で必要とされているのは、廃棄物の削減や付加価値のある製品への転換を行い、汚染物質を排出する産業による環境負荷を根絶し、清潔な水への需要の高まりに対応するための、環境に影響を与えず利用できる技術である。汚染除去については様々な技術があるものの、ほとんどは複雑で、コストが高く、非効率的だ。特に、極めて多種多様な有機物成分を許容可能な排出レベルまで除去するのは難題である。この Carbon Fiber Aerogel には、食品廃棄物業界や、原油やガスの除染、工業用排水の処理を大きく変える可能性がある。

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EWT の他にも、以下のスタートアップ6社が健闘を見せた。

QIQ by QIQ Global

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QIQ Global はリチウムを使用しない電力貯蔵システムの特許技術を開発し、RoHS 指令(編注:電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての EU による指令)に準拠した企業として認証されている。この貯蔵システムはクリーンかつ効率的で、リチウムベースのバッテリーと比較すると50倍も長く使用でき、サイクル寿命は5万回である。QIQ は電動自転車や電動スクーターに7分未満で充電できるドッキングステーションなど独自の交通システムも開発、設計している。

Deadbolt 2S by igloohome

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igloohome は革新技術を通して家屋や設備の管理を手助けする企業だ。その製品である Smart Locks や Smart Keybox を使えば、時間依存的な PIN コードか Bluetooth キーを利用して、リモートからの操作で訪問客を家や施設の中に招くことができる。igloohome の Smart Deadbolt 2S は世界一スリムなコンピュータ制御のデッドボルトであり、見た目と実用の両方に秀でている。

モバイルアプリを使用して、ある時間内だけ室内・施設内への訪問を許可したり、訪問客が立ち入った時に記録を残したりすることができる。他の多くのデッドボルトと異なり、この 2S のキーシリンダーは前面パネルで突出するように特別にデザインされているため目立ちにくく、ピッキングもされにくい。Deadbolt 2S は様々な装飾スタイルにマッチするシンプルなデザインで、シャープなラインはすっきりと洗練された印象だ。

OCEO Smart Water Purifier by OCEO Water

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OCEO の Smart Water Purifier は、高まり続ける安全な飲用水への需要に応えられるように設計された。OCEO Smart Sensor という革新技術により、この浄水装置は飲用水の使用を測定、監視するだけでなく、飲用にして危険のない清潔な水を常に維持することができる。OCEO 製品は水資源の危機を解消する知的でサステナブル、かつコスト効率の良い方法である。

Birdcage by StandCraft

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StandCraft の「Birdcage」は小売店舗やパブリックスペースで一息つけるあづま屋だ。優れたデザインと双方向性技術を結び付け、ユーザに「休息して、関係を持ち直し、活力を補充」するように勧める。人間が入れるサイズの鳥かごのような外観だが、この変わった構造がユーザに中に入って休むように促している。シートに人が腰かけると、LED ライトが反応してイルミネーションが点く。

各シートにワイヤレスの充電機能があり、スマートフォンをシートの上に置くと充電できるようになっている。リラックス効果には音楽も一役買っていて、天井に備え付けられたスピーカーからは心地よい音色が聞こえてくる。この Birdcage は、2018年7月に行われた都市空間の質を向上させるためのシンガポールの国家的デザインコンペティション「URA-REDAS Spark Challenge」を勝ち抜いている。StandCraft が生み出した、ユーザに反応して機能する一連の製品の最初の1つであり、製造に手間がかからず、モジュール式で、再利用可能な点が特徴だ。

TAGRider by TAG TEAM

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Laser TAGRider は、TAG TEAM が近年開発した技術の1つだ。ダートブラスターや機械式/バッテリー式のトイガンといった、引き金の付いた手持ちのおもちゃをレーザータグ装備にアップグレードする。Laser TAGRider はマルチプレイヤーが参加するレーザータグ用にデザインされており、ひとたび取り付ければ遊び方を拡張することができるのだ。視覚的、音響的効果のために LED ライトとサウンドシステムが搭載されており、優れたプレイ体験が得られる。また、ヒット数を記録し、表示することもできる。射程距離は20メートルで弾数は無制限。混合現実(Mixed Reality)のゲームアプリのホストと組み合わせると、さらにバーチャル空間でのゲーム体験も楽しめる。

uHoo by uHoo

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uHoo は屋内の空気センサーであり、リアルタイムでモニタリング、解析、状況判断とソリューションの提示を行う。デバイスを電源につなぎWiFiに接続するだけで、スマートフォンのuHoo アプリかウェブ上のダッシュボードで全情報が見られるようになる。uHoo は空気に関する9つのパラメーター(気温、湿度、PM2.5、二酸化炭素、一酸化炭素、揮発性有機化合物、二酸化窒素、オゾン、気圧)を測定する極めて先進的なセンサーである。

汚染を検出すると、自動的にユーザ所有の IoT 対応空気清浄器をコントロールするか、コンピュータ制御されたライトまたはスピーカーを通して視覚的または音声的な警告を発することができる。また、建物内の暖房、換気、冷房・空気調節を自動化するユーザのビルのシステムと直接一体化し、電気代を節約しつつ健康的で安全な屋内環境を確保し、そのビルがエコでサステナブルな建物に対する信頼やポイントを獲得できるようにする。

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次は!

すべての参加者、審査員、パートナーオーガナイザーに心からの感謝を伝えたい。AHB Singapore City Pitchingはベニューパートナーの JTC および以下の各ストラテジックパートナーからの快い協力により開催された。

Action Community for Entrepreneurship (ACE)IP Value LabEnterpriseSGFocustech Ventures、 NUS EnterprisePBA Group,、SGTechStartup-OTNB Ventures.

EcoWorth Tech は上海で行われる本選に向けて準備中だ。乞うご期待!

【原文】

【via Technode】

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