ビズリーチの新「HRMOS」が掲げる「Human OS」、働き方が可視化された世界とその可能性について

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2018.10.12

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ニュースサマリ:人材、HRテクノロジー領域を手がけるビズリーチが同社が次期主力として開発を進めるクラウド事業HRMOSのアップデートを実施した。8月28日に同サービスのベータ版を公開したもので、2年前に「戦略人事クラウド」とされていたコンセプトは「Human OS」に変更。採用や評価管理機能を提供するHRMOS for COMPANYと、チームのエンゲージメントを可視化するHRMOS for TEAM、両方のデータを管理・分析する「HRMOS Core」の3構成としている。

話題のポイント:昨日、新しい創業支援施策を公表したビズリーチですが、実は8月末にも大型のサービスアップデートを公表していました。特に新コンセプトの「Human OS」は今後のビズリーチを占う上で重要な考え方になると注目しています。

  • 300名の開発体制
  • 新コンセプト「Human OS」
  • 採用管理から「働く」を可視化する世界観へ

実は2年ほど前にビズリーチでは体制変更があって、それまで全社CTOだった取締役の竹内真さんは新規事業を主導するポジションに変更されていました。そこで構想、開発を進めていたのが今回リリースされた新HRMOSです。当初、採用管理の色合いが強かった構成は前述の通り「Core」と呼ばれる働き方データを中心とする内容に整理されました。

現在、約1300名にまで拡大したビズリーチのうち、開発に関わる人員は300名。HRMOSをはじめ、求人検索のスタンバイや新規事業などを15に分けた開発ユニットで手がけているそうです。今年夏頃から全社CTOに復帰した竹内さんがこれらチームを指揮しているという話です。

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さて、本題に。

興味深いのがHRMOSの「Human OS」というコンセプトです。データベースを中央に、左に採用管理や評価といった「大きめのマイルストーン」、右側には日々の業務に関する「チーム内でのエンゲージメント」を配置しています。

ここから見えてくるのは「働き方の可視化」です。

とある人が企業を検索し、レジュメを送ってインタビューを受け、社内採用プロセスを経て入社する。その後、日々のチーム内での業務をこなし、同僚や上司からのフィードバックに対してコミュニケーションする。定期的な評価データが蓄積され、それが見える化されて経営判断の材料になる。重要なのは人の働き方は線であり点ではない、という視点です。

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HRMOS for TEAMの画面、日々のコミュニケーションが働き方データとして蓄積される

例えばTEAMで提供される「Goal」という目標管理ツールはOKR(Objective & Key Results)をベースに設計されています。BetterWorksや国内のHR Brainなどクラウドツールは各種あり、導入事例も増えている印象がある手法です。

HRMOSの構成が特徴的なのは、例えばこのOKRの結果がその時々の「点」ではなく長期的な経営資源として活用される可能性がある、というところなんですね。

ここからは想像でしかないですが、特定のエージェントからやってきた人材のパフォーマンスが素晴らしくそこからの採用を強化したい場合、こういった個々の評価データと採用管理はつながっている必要があるわけです。

もう一つのポイントはスコアリングの可能性です。HRMOSの中央にあるデータベースには会社に入った時から働いている時、辞める時までの情報が集約されます。

もし、これが可視化されたらどうなるでしょうか?

そう、人の働き方の絶対評価の可能性です。竹内さんはHRMOSのことを「人を軸にした基盤サービスになろうとしている」と話していました。もし、人の働き方や評価を定量化することができればどうなるでしょう。例えば副業やフリーランスといった新しい働き方への影響が考えられます。

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ビズリーチ取締役CTOの竹内真氏

企業で勤めていた人が自由業を選択する際、最も心配になるのが信用です。ここをもし、何らかの指標で担保してくれる可能性があれば仕事は随分しやすくなりますし、人の流動性も変化するかもしれません。

HRMOSが「Human OS」という構想を掲げた以上、この辺りまでやってもらいたいと勝手に期待しています。

現在は社内を中心にテストを重ねているということで、正式なリリースは来年を予定しているそうです。主力ツールもまだ段階的に公開されているということなので、次のニュースを待ちたいと思います。

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