NY発のMaven Clinic、シリーズBラウンドで2,700万米ドルを調達——全米で母乳配送サービスを展開、出産後の女性を支援

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Image credit: Maven Clinic

Maven Clinic は9月26日、2,700万米ドルの資金調達ラウンドを完了したと発表した。子どもが生まれた母親のため、全米で母乳を配送する。

この配送サービスは Maven のデジタルプラットフォームを補完するために創設された。このプラットフォームでは、不妊治療や養子縁組のほか産後うつや精神疾患、医師の紹介、動画を使ったヘルスケア専門家との予約まで各種サービスが提供されている。

Maven が注力しているのは企業向けの特典としてのサービス提供だが、スマホアプリを使えば個人ユーザでも利用できる。

母乳を従業員に提供することで、企業は人材を確保し、母親を職場にとどめておけるようになると同社 CEO の Kate Ryder 氏は VentureBeat とのインタビューで語った。

職場にいる母親が母乳を絞り出してから出張に行き、子どもがその母乳を必要としているときに利用できるサービスです。出張をキャンセルしたり、長い時間ストレスを抱えたりすることなく、母親は母乳を子どもに届けてあげることができるのです。

母乳配送サービスの恩恵を受けている企業にはIBM(2014年開始)Twitter(2015年)などがある。Goldman Sachs は先月、イギリスで自社従業員にこのサービスを追加した初の企業となったと Independent 紙が報じている。同社のアメリカ従業員もこの特典を受けられる。

Maven Clinic は2児の母親である Ryder 氏によって2014年に設立された。

母乳配送により顧客企業手助けしている同業他社には、同じく母親が起業した Milk Stork があるほか、Spring Health なども、自社の女性向け健康保険の特典を予測AIに集中させている。

2,700万米ドルの調達ラウンドをリードしたのは Sequoia Capital と Oak FC/HT だが、Female Founders Fund、The Box Group、Spring Mountain Capital、8VC などの既存投資家も参加した。

今回の投資を受け Sequoia Capital パートナーの Jess Lee 氏と Oak FC/HT パートナーの Nancy Brown 氏が Maven Clinic の取締役会メンバーとなる。

Maven Clinic はこれまでに4,200万米ドルを調達している。従業員数は50人、ニューヨーク市を本拠としている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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