Project44、荷送主向け予測可視化プラットフォーム拡張のために4,500万米ドルを調達

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Project44 のインターフェイス

物流企業の荷物配送状況の追跡を支援するリアルタイム「可視化」プラットフォーム Project44 は、Sapphire Ventures がリードする資金調達ラウンドで4,500万米ドルを調達した。この投資ラウンドには他にも、Insight Venture Partners、8VC、Chicago Ventures、Emergence Capital、Omidyar Technology Ventures、OpenView Venture Partners、および Pritzker Group Venture Capital が参加している。

Project44 はシカゴで2014年に設立された。同社のプラットフォームは世界でも最大級の交通業者や運送業者とつながっており、配送に関するディープデータを提供している。このデータには荷物の追跡などがあるがそれだけではない。配送される荷物の計画や文書記録に関するすべてのデータが含まれているのだ。

Project44 は荷物の追跡に電子運行記録装置(Electronic Logging Device:ELD)やテレマティクス、スマートフォンアプリケーションから取得したデータを使用する。さらに独自の予測分析を加えることで到着や荷物の積み込み、場所などを検知できるようにしている。Project44 ではカスタマイズ可能なプッシュ通知やテキストメッセージ、e メールで最新の配送状況を把握することもできる。

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モバイルアプリ「Project44」

これまで Project44 は約4,500万米ドルを調達している。同社によると、今回調達した資金は北米での規模拡大の継続、新製品の開発、および国外進出に使われる予定。

具体的な数字は明らかにされていないが、同社によると前四半期には「記録的な成長」を遂げたという。これには製造業者、小売業者、e コマース企業、運送会社、スタートアップなどへの販売が含まれる。

Project44 の設立者兼 CEO の Jett McCandless 氏は以下のように語る。

私たちには驚くべきチャンス、すばらしい顧客、優秀なチームが揃っており、業界で最も成長力の高い企業です。

物流分野には今年、多額の投資が行われた。運送業者と荷送主をマッチングするシステムを開発する Next Trucking は Sequoia などから2,100万米ドルを調達している。一方で、Freightos はオンデマンドのグローバル輸送プラットフォームを拡張するため4,440万米ドルを得ており、Bringg は1,200万米ドル、Fleet は1,000万米ドルを調達している

Project44 の取締役会に参加する Sapphire Ventures のパートナー Kevin Diestel 氏は次のように言う。

Project44 はこの新たに開発された可視化分野に単に参加するだけではなく、この分野のあり方を再定義し成長させ、リードしていきたいと思っています。Stripe が支払いのあり方を変え、Twilio がコミュニケーションのあり方を変え、Mulesoft が SaaS アプリケーションのあり方を変えたように、Project44 は配送と物流のあり方を変えているのです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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