ピックアップ:Spectrum Equity buys majority of AllTrails via PE HUB
ニュースサマリ:ハイキング愛好家のためのコースレビュー「AllTrails」が10月12日、7500万ドルの調達を公表している。AllTrailsはこれまでに500 StartupsやAngelPadなどからも少額の投資を受けていたが、今回のリードとなるSpectrum Equityがこれにより過半数を取得することになる。
話題のポイント:AllTrailsは設立2010年。もともとは安全な道を進むためのセーフティーネットとしてコミュニティベースで使われていたGPSマップアプリで、100カ国以上の900万人のハイカーやトレイルランナーなどに支持され、1200万以上ダウンロードされているそうです。
ビジネスモデルとしてはフリーミアムのモデルとなっており、有料課金(月2.5ドルもしくは年間30ドル)の機能として広告フリー、オフラインマップのダウンロード、地図の印刷、より多くのマップレイヤーへのアクセス、マップ上に表示される空気の質や天気のリアルタイム情報の提供があります。
今回のリードインベスターはテック・ネット系VCではなく、トータルアセット70億ドルを誇るグロースエクイティファーム「Spectrum Equity」が務めました。CrunchBaseによると同社はこれまでに5回の調達をしていますが、最高でも120万ドルしか獲得していません。
Recordの記事によると、今回の調達は採用、海外展開などをアグレッシブに行うためのものであり、既存株主からの株の買い取りも実行するそうですね。
また記事にも記載がありましたが、彼らのビジネスモデルは広告より課金の方に遥かに比重があるそうです。収益については非公表ですが、数十万人のハードコアハイカーが年間30ドルの有料課金をしているということですから、例えば課金ユーザーを20万人とし、それに年間30ドルを掛けてみると、年間のグロスの売上は600万ドル(約6.7億円)あたりが見えてきます。
なお、今回のリードであるSpectrumはコンシューマー課金モデルの世界No.1の瞑想アプリであるHeadspaceへも投資していて、今回も同じようなベット(賭け)と表現されているのは米国ならではです。
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