台湾のCoolBitX、SBIホールディングスなどから1,300万米ドルを資金調達——ハードウェアウォレット「CoolWallet S」を開発

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CoolWallet_S
CoolWallet S
Image credit: CoolBitX

台湾のクリプトハードウェアウォレットメーカーである CoolBitX は複数の投資家から1,300万米ドルの出資を受けた。投資家には、日本の SBI ホールディングス、Midana Capital(盟達資本)、OwlTing(奥丁丁)、Kyber Capital(源鉑資本)、Bitmain が名を連ねる。

これと併せて、CoolBitX とシンガポールに拠点を置く Litecoin Foundation とのパートナーシップも発表されている。さらに CoolBitX は、アメリカでの事業拡大のために現地オフィスを開設することを計画している。

2014年に Michael Ou 氏が設立した CoolBitX は、デジタル関連ハードウェアの製造に注力しており、ユーザ向けにスマートコントラクトプラットフォームの開発も行っている。

CoolBitX が開発した CoolWallet S はクレジットカードサイズのクリプトウォレットであり、次のような機能を備えている。e インクの表示(残高、シード、貨幣額、住所を表示)、物理的な確認ボタン(ユーザはボタンのタップで仮想通貨による支払いの確認と認証が可能)、セキュリティの高いコールドストレージと Bluetooth 接続(ユーザはその場でコインの支払いと交換が可能)、2+1要素認証によるセキュリティ、ダメージ対応(防水、耐熱・耐寒、不正開封防止)、ワイヤレスアップデート(現在サポートされているのは Bitcoin、Litecoin、Ethereum、XRP、Bitcoin Cash、ERC20 トークンだが、ワイヤレスアップデート経由で毎月無料で新しい仮想通貨のサポートが追加される)。

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LiteCoin Foundation とのパートナーシップにより、同社のマネージングディレクターである Charlie Lee 氏は CoolBitX の公式なアドバイザーとなる。CoolBitX と Litecoin Foundation は両者の提携ブランドである CoolWallet S をローンチする予定。CoolWallet S は Litecoin Summit のイベントと Litecoin Foundation のウェブサイトでの限定販売となる。このパートナーシップによって CoolBitX は Litecoin Foundation が持つ豊富なユーザ層にアプローチできるようになる。さらに、Lee 氏の拡大戦略に対する先見の明と、仮想通貨を幅広く普及させるというミッションが加わることになる。これによって CoolWallet S はユーザが使いやすいデバイスになり、Litecoin が世界中で使われる支払いツールの主流になる後押しをすることになる。

設立者の Ou 氏は、次のように語った。

CoolBitX は CoolWallet S という最新のハードウェアウォレットによって、無用心でセキュリティの高くないソフトウェアウォレットを撲滅したいと考えています。

ブロックチェーンとより多くのユーザの架け橋として、CoolWallet S をアメリカでローンチします。

Litecoinの作成者で、Litecoin Foundation のマネージングディレクターでもある Charlie Lee氏は言う。

CoolWallet S は私がこれまで使ったハードウェアウォレットの中でも最高のものです。

CoolWallet S には他のハードウェアウォレットに欠けている重要な機能があります。それは使いやすさです。ハードウェアウォレットのセキュリティとモバイルウォレットの使いやすさが1つになっているのです。これは多くの人に使ってもらう上で欠かせません。

2018年第1四半期から第3四半期における CoolWallet S の商業的な成功によって、CoolBitX は製造コストを大幅に削減することができた。その結果、CoolWallet S は99米ドルで販売される予定。

【via e27】 @E27co

【原文】

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