Tech in Asia Jakarta 2018のピッチバトル「Arena」で、シンガポールの動画プラットフォーム「Uiza」が優勝

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Tech in Asia Jakarta 2018 アリーナピッチバトルの優勝者
Photo credit: Tech in Asia

シンガポールを本拠とする動画プラットフォームの Uiza は本日(10月24日)、Tech in Asia Jakarta 2018で行われたアリーナピッチバトルで他の5社を制し、選考により5,000万ルピア(3,300米ドル)を獲得した。

動画サブスクリプションアプリの制作、マルチチャネルでの動画パブリッシュなどをする際、API プラットフォーム上でそれが可能となる使いやすいツールキットをこの会社は開発した。ESP Capital と日本の IT 企業 Framgia からも資金を調達し、視聴体験の最適化に向けてデータサイエンスも活用している。同社は現在100のアプリを提供しており、2017年には31万2,000米ドルの年商を記録した。

以下、果敢に争ったライバル企業をアルファベット順に紹介しよう。

Bizhare(インドネシア)

bizshare

インドネシアにある多くの中小企業(SME)は、今でも事業拡大に必要な資金が不足している。Bizhare はこうした SME を支援することを使命としている。500万ルピアほどの低額で、利用者は同社プラットフォームを通して出資したり SME の一部オーナーになれたりするほか、毎月の収入を稼ぐこともできる。しかし、よくある株式のクラウドファンディングスタートアップではない。AI やマシンラーニングを活用して、SME のリスクプロファイルや投資家プロファイルを分析している。それにより投資家と、その嗜好に最も合う企業をマッチングさせることができる。

Danabijak(インドネシア)

danabijak

Danabijak は、インドネシアで銀行サービスを受けられない人を対象としており、事業資本や医療費、授業料などの資金を調達するための少額ローンを申請できるマーケットプレイスを提供している。既存および代替的なデータポイントを利用することで、低収入でクレジット使用歴のない借り手を評価している。このアルゴリズムはプロファイルをベースとして貸し手と借り手をマッチングするだけでなく。不正取引も検出する。

Datanest(インドネシア)

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企業は通常、自社のデータをサイロに貯め込んでいる。つまりデータは他のシステムから切り離されて、ほとんどが利用されていない。Datanest の存在意義はそこにある。このスタートアップはデータサイロをつなぐ「データサイエンス・アズ・ア・サービス」プラットフォームとして機能し、企業が自社のデータを AI やマシンラーニングを使って分析する手助けをしている。初のユースケースとして、利用者がローンの検索、比較、申請ができるフィンテックアグリゲータプラットフォームをローンチした。最近、クレジットスコアリングの機能も追加された。

Medi Whale(韓国)

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高血圧症や心臓血管の疾患など慢性的な病気を原因とする典型的な合併症に目の疾患がある。Medi Whale によると、非侵襲的な方法で血管を検査できる体内の器官は目しかないという。彼らは何らかの健康上のリスクを見つけるのに、生体マーカーとしての網膜像を利用する AI 技術を開発した。

Screea(台湾)

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台北を拠点とするアクセラレータ MOX の支援を受けている Screea は、利用者が世界中どこでもポイントを獲得・消費できるユニバーサルなリワードプラットフォームを提供している。

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2位は Datanest、3位は Danabijak だった。

これは Tech in Asia Jakarta 2018リポートの一部で、当カンファレンスは10月23日と24日に開催されている。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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