中国・広州市、国内で初となる無人タクシーサービスをローンチ

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Image credit: 南方都市報

11月1日、広州市で中国初となる無人タクシーサービスがローンチされた。

広州公共交通グループが運営するBaiyun Taxi(広州公交集団白雲公司)は、広州大学キャンパス近辺で無人タクシーサービスの走行実験をすると発表した

広州を本拠とする WeRide.ai(文選知行、旧 JingChi.ai)が L4 型自動運転タクシーの技術的なサポートを提供する。この無人タクシーサービスでは Trumpchi(広汽傳棋)の全電動 SUV GE3 が使用されるが、これには2つの LIDAR センサー、3台のカメラのほか、ミリ波レーダーが装備されている。

無人の配車サービスを運営する Baiyun Taxi は、実験に際して午後2時から4時に定時走行する。11月1日から始まるこの実験では、広州大学の中心部を毎日走行することになる。現地報道によると、3台の無人走行車が指定された地域の公道で実験をするという。

Image credit: 南方都市報

運転手の Ru Zheng 氏は、次のように話している。

変化に抗うのではなく、取り入れたらどうでしょうか? 自動運転技術は、私から見ればとても軽量化されました。

この車は有人・無人の運転モードを切り替えることができるため、通常はこれまで通りのタクシーとして走行する。有人と無人で乗車運賃に違いはないという。

Baiyun Taxi によると、今後同社は実験の地域と規模を拡大していく予定。

中国では無人運転サービスと高度な自律走行技術の商業化が急がれている。これは、中国の掲げる「メイド・イン・チャイナ2025」計画の一翼を担うものだ。

中国のインターネット企業大手 Baidu(百度)は10月30日、長沙市の実験区域で自律走行タクシーの実験を行い、2019年までに自律走行車を100台展開する計画を発表した。Google の親会社 Alphabet も今年初め、無人タクシーサービスの商業化に成功した。

無人運転サービスを商業化させるという壮大な計画を持っている中国のテック企業は Baidu だけではない。9月には自律走行運転スタートアップの Pony.ai(小馬智行)が、来年初めまでに自動運転タクシーを200台にまで増やす計画を発表した。

【原文】

【via Technode】

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