インドネシアのガジェットディスカバリープラットフォーム「Pricebook」は7日、第4ラウンドで未来創生2号ファンドから資金調達したことを明らかにした。未来創生ファンドは、トヨタ自動車、三井住友銀行、スパークスが出資するファンドだ。
このラウンドには既存投資家の KLab Venture Partners も参加している。調達金額は開示されていない。
Pricebook は調達した資金を使い、同社ウェブサイトのほか、YouTube や Instagram などソーシャルメディアを通じて、オフライン販売者への O2O 連携を加速するとしている。ガジェットや電子製品の取扱範囲においてもトップの座を維持する計画だ。
Pricebook は、レビュー、仕様、オンライン記事、オンライン店舗とオフライン店舗で入手可能かどうかといった情報を、独自チャネルを通じて収集。買い物客が必要な情報を全て得た後に購入の判断ができる。
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同社によれば、月に数百万人のユーザが Pricebook のウェブサイトやソーシャルメディアで共有される情報にアクセスしているのだという。ガジェット情報のプラットフォームとしてだけでなく、製造ブランドや金融企業へのマーケティングソリューションも提供している。
同社の公式声明では、次のように述べられている。
Pricebook の強みは、オンラインとオフラインにおけるインドネシア人の行動に適応している点です。Pricebook は数年間に及ぶ運営を通じて、インドネシアのインターネット人口や e コマース市場の急成長にも関わらず、ヘビーなオンライン買い物客とそうでない人たちとのギャップが埋められていないことを認識しました。
ヘビーなオンライン買い物客は価格データを元に購入する一方で、そうでない多くの人たちは購入前に店舗に足を運び製品を見たいと考えます。ここには、効率の良くない大きな市場があります。そこで、O2O ショッピングディスカバリプラットフォームが求められるのです。
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