睡眠データ分析で従業員のメンタル不調削減を支援する「O:SLEEP(オースリープ)」運営、約2.2億円を資金調達

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O: のチームメンバーと、本ラウンドに参加した投資家の皆さん(一部)
Image credit: O:

企業における従業員の睡眠データを分析し、メンタル不調による休退職を削減する B2B2E の睡眠支援サービス「O:SLEEP(オースリープ)」を研究開発する O:(オー)は15日、約2.2億円を調達したことを明らかにした。

このラウンドに参加したのは、Accord Ventures、Archetype Ventures、マネックスベンチャーズ、Draper Nexus Venture Partners(Draper Nexus)、キリンホールディングス(東証:2503)、名前非開示の個人投資家複数名。

加えて、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「平成30年度研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」からも助成金を受ける。O: は一昨年、「キリンアクセラレータープログラム 2017」に参加しており、キリンホールディングスの本ラウンド参加(2018年8月実行)は、これを受けての戦略的出資とみられる。

今回のラウンドは、O: にとって2017年12月に実施した、Draper Nexus とウィルグループ(東証:6089)からの約1.1億円の資金調達に続くものだ。同社では調達した資金を使って、開発体制・広報・営業及び顧客サポートの増強、法人向け事業の PoC とサービス開発、個人向けサービスの開発などを行う計画。

O:SLEEP
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今回の調達とあわせ、昨年まで GREE でデータサイエンティストを務めていた鎌野里樹氏がプロダクトオーナーとして参画したことも発表された。O: では鎌野氏らを中心として、体内時計や睡眠アルゴリズムを含め開発体制を強化し、事業成長の加速と研究開発のスピードアップを図る。

O: は2016年12月、電通でコピーライターやデジタルプランナーをしていた谷本潤哉氏が創業したスタートアップ。谷本氏は海外で「時計を持たない1週間の無人島生活」を経験し、健康が劇的に回復したことをきっかけに体内時計に興味を持ち O:SLEEP の開発に至った。

O:SLEEP ではスマートフォンのアプリを使い、従業員に対し、睡眠状況の自動記録・可視化および睡眠衛生学に基づいたコーチングを行うことで、より良い睡眠習慣を提供する。居眠り運転の防止策として物流企業がドライバーの健康管理に導入している例など、これまでに大手企業を中心に累計1,500人が導入しているという。

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