Pepsiの無人デリバリーロボット「Snackbot」、食欲旺盛な大学生にスナック菓子や飲み物をお届け

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Image Credit: Pepsi

無人ロボットでドリンクやスナックを届ける? Pepsi がこれを実現しようとしている。飲食系コングロマリットとして知られる同社は最近、サンフランシスコのベイエリアにある Robby Technologies と提携し、カリフォルニア州ストックトンに位置するパシフィック大学のキャンパス内に自動運転ロボットを配置した。

パシフィック大学の e コマース担当ディレクターである Matt Camino 氏は、以下のように話している。

当大学のキャンパスに便利で選択肢の幅を広げる Snackbot を迎えることができ、とても嬉しく思っています。PepsiCo が生んだこの革新的なテクノロジーは、学生はもちろんのこと、スタッフ、教授陣のキャンパスライフの質を高めています。彼らは Pepsi から間食用の飲食物を手に入れる新しい方法を受け入れているのです。

Snackbot と呼ばれるこのデリバリーロボットは、Smartfood Delight、Baked Lay’s、SunChips、Pure Leaf Tea、Bubly、Lifewtr、Starbucks Cold Brew などの Pepsi 商品が揃っている。1回の充電で20マイル以上の距離を走行し、暗闇や悪天候の中でも自律移動ができるようヘッドライト付きカメラを搭載。そして、急な坂道にも対応できる全輪駆動である。

食欲旺盛な学生らは9時~17時の間に iOS 対応アプリで商品を注文することができ、175エーカー(約71万平米)ある大学キャンパス内に存在する50か所の配達エリアから1か所を指定する。

Pepsi のイノベーション・インサイト担当 VP、Scott Finlow 氏は以下のように語った。

弊社は Hello Goodness の自動配達車 Snackbot をローンチし、将来に向けて大学の間食文化を変えることを嬉しく思います。Pepsi はデザインや機器の技術革新に関する専門知識と Hello Goodness ブランドの力を融合させることで、今日の野心あふれる大学生により良いサービスを提供する唯一無二のチャンスを得たのです。

Snackbot のデビュー直前には、Postmates の X ラボが自社設計した Serve が登場したばかりだ。Serve は Snackbot と同様、自律走行で歩道や街路を進み、1回の充電で最大50ポンドの荷物を25マイル運搬することが可能だ。

この収益性の高い無人デリバリー市場のシェアを獲得しようとしているのは、決して Pepsi と Postmates だけではない。同市場には MarbleStarship Technologies、Boxbot、 Dispatch、Robby など豊富な資金を持つ複数のスタートアップが存在する。McKinsey Institute は2025年までに、ラストマイル配達の85%が Serve などの無人車で占められるようになるだろうと予測している。

それに加え、今夏アメリカでの食料品の自動配達に向け大手グローサリー企業 Kroger と手を組んだ Nuro、無人の車輪付き食料品店を試験運転する計画を最近発表した Robomart、玄関前まで生ものを配達するためオクラホマシティにある食料品店チェーン Farmstead と提携を結んだ Udelv、マイアミ・デイド郡の Walmart ストアから商品を届けるため Postmates と手を組んだ Ford などがいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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