スマホかざせば「リアル案内板表示」Google MapsのAR機能が一部ユーザーに公開

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Image Credit : Wall Street Journal VIDEO

ピックアップIt’s the Real World—With Google Maps Layered on Top

ニュースサマリー:Google MapsにARを用いたナビゲーション機能が追加されたようだ。10日、Wall Street Journalが報じている。現段階では「ローカルガイド」に認定されているユーザーへの限定公開だが、順次全ユーザー利用可能となる。ローカルガイドはGoogle Mapsにおけるアクティブユーザー、言い換えるとコメントやレビューを多用しているユーザーを指す。

AR機能は安全第一に設計されているといい、ARをオンにしてGoogle Mapsを目の前に掲げ続けていると自動的に画面が消える。Googleは本当の意味でARを最大活用するにはウェアラブル端末が最適としながらも、GPSが上手く作動しない高層ビルが立ち並ぶ主要都市や複雑な交差点などで同機能は役立つだろうとしている。

話題のポイント:Google MapsへのAR追加は兼ねてより噂されており、昨年5月に開催された開発者向けイベント「Google I/O 2018」にてその詳細が明かされていました。

Googleは、近年Google Mapsの機能強化に取り組んでいて、今年最初にはドライバー向けに車両の制限速度表示への対応や速度メーターの場所を表示する機能など多岐にわたりアップデートを続けています。

さて、ここで気になるのが2013年にGoogleが買収した同マップアプリのWazeです。WazeはGoogle Mapsとほぼ同様のナビゲーション機能を提供する一方、昨年10月には「Waze Carpool」と呼ばれるカーシェアリング機能を付け加えるなど、独自の進化を続けています。

一方のGoogle Mapsはマップ機能の強化に絞ってアップデートを進めています。ただ、両者のユーザー層が完全に被らないかといわれるとそうではなく、双方がアップデートを進めれば進めるほど限りなく近いものになる可能性も高いのではないかと感じます。

Google MapsがGoogleの直属アプリケーションであることを考慮すると、これからも力を入れて成長させていくアプリなことは予期できます。その中で、Wazeがどのベクトルに向かって、Google Mapsと差別化を図っていくのか、または図らないのか、どちらにしろ興味深い動向なことに変わりありません。

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