キッズラインが50〜60代の主婦を中心に1万人のベビーシッターを採用計画ーー総額2000万円のお祝い金も

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ニュースサマリ:ベビーシッターと家事代行サービスを提供する「キッズライン」は5月28日、50代〜60代の主婦を中心に、1万人のベビーシッターを採用する計画を公表した。ベビーシッターとして登録する人を集めるもので、専業主婦や子育てがひと段落した世代を対象に、2000名を先着として1万円のお祝い金も用意する。

キッズラインには日本全国で3500名を超えるシッターが登録しており、全ベビーシッターおよび家事サポーターの設定時給平均は1640円となっている。

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話題のポイント:筆者も子育て世代ということで利用しているキッズラインが新たな施策を公表しています。単にシッターを増員するというだけでなく、50代から60代の「ひと段落世代」を対象にしたことで、子育て世代と高齢化社会が抱える問題を解決するよいスキームになるのではないでしょうか。

特に共働きの多い首都圏を中心に社会課題とされている待機児童問題や、今年10月から開始される幼児教育無償化の施策で、最も手のかかる0歳〜5歳児の保育ニーズは大きな変化の時を迎えることになります。一方、保育士の労働環境が劇的に改善するかと言われると、厚労省の公表しているこちらの資料の通り、なかなか困難な現状があるようです。

簡単に言えば保育士が足りないのです。

また、高齢化問題も課題のひとつです。対象となっている「ひと段落世代」は体も動くし、社会的な活動場所を求めている方も多いのではないでしょうか。年金などの社会保障がゆらぐなか、人生の充実と生活の両面を支える「新しい働き方」のアイデアは今後も必要です。

個人的にはあとここに、行政としてシッターで使った費用を経費計上できるようにしてもらえれば事業者としての利用も進むと思いますし、さらにこのエコシステムが重厚になるのではないかなと思います。

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