朝日新聞社がViibarから動画メディア「bouncy」事業を譲受

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朝日新聞社は6月28日、動画制作プラットフォームを手がけるViibarが運営する動画メディアbouncyを譲受したことを公表した。事業買収にかかった金額は非公開。メディア運営チームはそのまま継続し、今後、朝日新聞社が運営する動画メディア「Moovoo」と協力し、取材や編集などの点で効率化した体制を検討する。また、朝日新聞社とViibarは今回をきっかけにパートナーシップを強化し、デジタル領域での動画活用推進をはかる。

bouncyはViibarが分散型メディアを検討する上で生まれた動画メディアプロジェクト。テクノロジー関連の話題を中心に、短尺+テロップの編集方法で人気を集め、月間動画再生回数は平均で7000万回に到達した。現在はオリジナルのサイトも持ち、イベントの開催やサイネージへの配信など、独立したメディアとして成長の機会を伺っていた。

今回の朝日新聞社への合流にあたり、Viibar代表取締役の上坂優太氏は本誌の取材に対し「朝日新聞社で運営することが、bouncyブランドをより大きく育てることに繋がると判断しました。今後は成長するBtoB領域にフォーカスし、ここに経営資源を集中投下していきます」とコメントしている。

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また、合流することになった朝日新聞社の運営する動画メディアMoovooはライフスタイルなど幅広いテーマを暑かった動画メディアで、月間のページビューは250万。

今回の譲受にあたり、Moovooの事業責任者を務める深田陽介氏に理由を聞いたところ、やはりbouncyが保有するソーシャル(Twitter、Facebook、YouTube、LINE、Instagram)のファン75万人のユーザーが魅力的だったそうだ。これら2つのメディアを事業統合することでインパクトを出すのが狙い。

また、気になる編集体制だが、前述の通り、初期は体制を変えずにそのまま運営を継続する。MoovooはSEO流入や、bouncyの動画制作スピードなど、両者の得意とするスキルを共有する。

事業についてはタイアップ広告を主軸に、朝日新聞社の持つ営業リソースを有効に活用するという話だった。動画やサイト制作などについても朝日新聞社が受託案件を請け負っているため、それら体制の強化にも繋がる、という話だった。今後は成果型広告やディスプレイ、動画ネットワーク広告などにも力を入れる。

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