多言語化サービス提供のWOVN、文書をオンラインストレージに入れるだけで多言語化される「WOVN Workbox」を発表

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Globalized 2019
Image credit: Wovn Technologies

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

各種多言語化サービス「WOVN.io(ウォーブン・ドット・アイオー)」を提供する WOVN Technologies(以下 WOVN と略す)は19日、新サービス「WOVN Workbox(ウォーブン・ワークボックス)」を発表した。同社が19日、都内で開催されたカンファレンス「GLOBALIZED 2019」(日経 BP 総研主催、WOVN  協賛)中で明らかにした。

Image credit: Wovn Technologies

このサービスは DropBox や Box などのように、クラウド上の共有されたスペースにファイルをアップロードすることで、そのファイルが自動的に多言語化されるというものだ。オリジナル言語のファイルが改変されると、その部分について、翻訳されたファイルにも改変が反映される。

サービス開始は8月を予定しており、当社ファイル形式として Word、PowerPoint、Excel、テキストファイルに対応(追って、PDF にも対応予定)。日本語、英語間の翻訳に対応する(中国語も近日対応予定)。クラウドとのファイル同期に要するソフトウェアは、Mac OS X 10.10 以降、Windows 10 以降に対応予定。料金体系は明らかになっていないが、月単位の定額制で提供される見込みだ。翻訳結果は AI によるレビューの後、ネイティブスピーカーがチェックを行う。

Image credit: Wovn Technologies

WOVN では、WOVN Workbox がクラウドツールなどを使って日常的に事業を行う、多国籍人材がいるオフィス環境を想定している。社内文書、顧客提示資料などを多言語化することで、ビジネスにおける言語障壁を排除することを狙う。日本では労働人口の減少やビジネスのボーダレス化に伴い、オフィスにおける外国人労働者の増加は必至。これまでの WOVN.io で企業が対外的にアプトプットする情報の多言語化のみならず、社内業務の多言語化に対応した汎用サービスに着手した格好だ。

WOVN はこれまで、SBIグループの稟議承認システム「承認Time」と連携し、社内稟議の多言語化にも対応してきた。Workbox のようなオンラインストレージのみならず、さまざまな SaaS + 多言語化ツールや、他社 SaaS との連携なども期待される。

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