オープンソース開発者の収益化を支援する仮想通貨「Dev」運営、マネックスベンチャーズとMIRAISEからシード資金を調達

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Frame00 のチーム。上段中央が創業者の原麻由美氏、上段左が aggre 氏。
Image credit: Frame00

ブロックチェーンを活用した OSS(オープンソースソフトウェア)開発者向け収益化サービス「Dev」を開発・運営する FRAME00(フレームダブルオー)は15日、シードラウンドでマネックスベンチャーズと MIRAISE からシードラウンドで資金を調達したと発表した。調達金額は非開示。MIRAISE は前回プレシードラウンドに続く調達。マネックスベンチャーズは、親会社であるマネックスクリプトバンクが傘下に複数の仮想通貨やブロックチェーンプロジェクトを擁することで知られる

FRAME00 は、以前ソーシャルメディア事業を展開していた fanbook 出身の原麻由美氏と、レイ・フロンティアでエンジニアを務めた aggre 氏らにより2015年8月に設立。OSS の繁栄やコミュニティ運営の持続可能性を支援するために、OSS 開発者に収益を還元するためのプロトコル Dev を開発している。

Dev は Ethereum のトークン標準仕様(ERC20)に準拠し、Dev に参加した OSS エンジニアに対して、ダウンロード数に応じてトークン(Dev トークン)を毎月無償で配布する。Dev トークンは仮想通貨交換所で Ethereum トークンと交換性があるので、これを報酬として受け取流ことができる。

Image credit: Frame00

Dev は、クリエイターによってマイニングされ、クリエイターにステーキング(保有している仮想通貨を自由に動かせない状態にして報酬を得る)することで利子を獲得できる。完全分散型、オンチェーンガバナンスのミドルウェアプロトコルであるため、さまざまな分散型アプリケーション(DApps)を開発し、誰もがエコシステムに参加することが可能だ。

FRAME00 では2020年1月にメインネットを稼働し、同2月からステーキングの Try Out を開始。今月からは、Dev を活用した最初の DApps として、暗号資産を通じたサステナブルなプラットフォーム「Stakes.social」を開発者向けに先行リリースした。Stakes.social は海外の仮想通貨投資家から注目を集め、先週には分散型取引所(DEX=Decentralized Exchange)の Uniswap で世界取引量の7位にまで上昇した。クリエイターの累計報酬総額は、6月2日時点で217万DEV(6,000万円相当)超。

FRAME00 では今後、DEV を使った DApp パートナーを増やすとともに、DEV トークンの仮想通貨取引所への上場(IEO=Initial Exchange Offering)の準備を進めるとしている。

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