Googleの「5G Pixel」はAppleの痛いところをついてきた(1/3)

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The Pixel 5と次期iPhone12のレンダリングモデル:Image Credit: Google/Ben Geskin

ビジネス上の意思決定の中には最初の瞬間から明らかに素晴らしいものもあれば、判断するのに時間がかかるものもある。

GoogleのPixelスマートフォン体験はまだ、判断が出ていない。このAndroidソフトウェアのフラグシップとして作られたハードウェアはまだ、Googleが期待した売上高や影響を生み出していない。そう、そこには常にAppleのiPhoneという存在が長らく影を落としていたからだ。

しかし今週、Googleは戦略を変更した。ーー少なくとも現時点、では。Pixelsを新たなミッドレンジの5Gデバイスとして扱うことによって、彼らはより大きな成功を追求する姿勢が明らかになった。Googleのこの選択が最終的にスマートなものになるのかどうかはまだ蓋を開けてみないとわからないが、実際に新たな戦略を投入してその経緯を見守っているという点で同社の方向性は賞賛に値するだろう。

2020年が恐ろしいことになっているように、今年は手頃な価格のスマートフォンと、価格に見合った大きな価値を提供することの両方に焦点を当てる年になりそうだ。そしてそれはまさにGoogleが新しいPixelに込めた戦略になる。新たに発表された4a 5GとPixel 5は、真正面からAppleの歴史的な弱点を狙ったデバイスとなった。というのも、もしAppleが全く競合たちの追い上げを感じずに新たなiPhone12ファミリーを発表しようと考えていたのであれば、このタイミングでGoogleが数百ドル安いAndroidの5Gデバイスを提供することの意味は大きい。

特に多くの端末購入を計画している企業にとって計算は簡単だ。Googleの5G Pixelsは、エントリーレベルの5G iPhoneの予想価格より150ドルから300ドルも安い。大企業のボリューム感で掛け合わせられるこの節約差は大きいものになるだろう。

Pixel 4a 5Gは6.2インチの有機ELスクリーンと6GBのRAMを搭載し、防水性のないプラスチック製のボディに収められた499ドルの5Gスマートフォンだ。ベースモデルはSub-6GHzの5G対応で、世界の現在の5Gネットワークのほとんどと互換性がある。一方、Verizon固有のミリ波5G対応バージョンは599ドルとなる。

また、Pixel 5は6インチの有機ELスクリーン、8GBのRAM、防水アルミボディを搭載した699ドルの5Gスマートフォンだ。このモデルでVerizonのミリ波5G対応モデルに追加料金はかからない。Pixel 5の米国版はすべてミリ波とSub-6GHzの両方の5Gに対応しており、米国以外のモデルはSub-6GHzのネットワークにしか対応していない。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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