治験・臨床研究DXのアガサ、3.6億円を資金調達——リモートワーク需要追い風に、ユーザは1万名以上増

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治験・臨床研究クラウドサービス「Agatha(アガサ)」を提供するアガサは4日、直近のラウンドで3.6億円を調達したと発表した。このラウンドは One Capital がリードインベスターを務め、IT 大手の パイプド HD(東証:3919)のほか、既存株主のモバイル・インターネットキャピタル(MIC)と GMO VenturePartners(GMO-VP)が参加した。ラウンドステージは不明。

これはアガサにとって、2018年4月に実施した MIC からの1億円の調達、2019年9月に実施した Salesforce Ventures、GMO-VP、MIC からの4.2億円の調達(一部、日本政策金融公庫からのデットファイナンスを含む)に続くものだ。今回ラウンドを受け、累積調達金額は8.8億円に達した。同社では、調達した資金を、Agatha をより一層強化するためのプロダクト開発や組織力強化に充てるとしている。

アガサは2015年10月、総務省総合通信基盤局、日立製作所を経て、製薬企業向け文書管理システム「NextDocs」の日本代表を務めた鎌倉千恵美氏により創業。治験・臨床研究の文書をプロジェクト単位で共有し、管理・保存するためのクラウドサービスを、医療機関、製薬企業、医療機器企業、CRO(医薬品開発受託機関)、SMO(治験施設支援機関)、臨床検査会社などに提供している。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、治験・臨床研究の現場においても医療機関への訪問制限やリモートワークが実施され、電子化ニーズの高まりなどから Agatha の国内利用者数は1万名以上増加した。同社は今年7月、従来のインターフェイスから12点の改良を加えた新インターフェイス「PRISM(プリズム)」を実装した Agatha を提供している。

via PR TIMES

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